チャットベースで円滑に仕事を進める!ポイント2つ(その1)
ChatWork、Slack、Messenger、LINE、ハングアウト…などなど
リモートワーク化に伴い、チャットで業務的なやり取りする機会も増えていると思いますが、気軽な分、気を付けないと、コミュニケーションの齟齬が発生しがちです。
そこで、チャットベースで円滑に、仕事やコミュニケーションを図るための、必要なポイントを2点お伝えします。
そもそもチャット (chat) とは
インターネットを含むコンピュータネットワーク上のデータ通信回線を利用したリアルタイムコミュニケーションのこと。
chatは英語での雑談のことであり、ネットワーク上のチャットも雑談同様に会話を楽しむための手段である。 Wikipedia
▶メリット:会話調で気軽にコミュニケーションできる
▶デメリット:話の流れが重視され、前提が抜けやすい。また、検索性が低い(振り返りづらい)
もともとは気軽な雑談ベースといえども、業務に使う以上、TPOによって 書き方を「意識」する必要があります。
チャットベースで円滑に進めるポイント:その1
「何を伝えたいのか」発言の最終目的を意識し、具体的な発言をする。
そもそも、わざわざ文章を書く。
それだけ、相手に何か「伝えたいこと」があるはずなのです。
まずはそこに1歩、意識を置きましょう。
★伝えた相手に、次にどういう行動をとってほしい?
✔相手に、どうなって欲しい?
✔相手に、どう思って欲しい?
✔相手に、何を知ってほしい?
そして
伝えたい事を、具体性を付けて伝えます。
ここでは具体性の一つの指針として、王道の5W2Hを意識しても良いと思います。
When(いつ)
Where(どこで)
Who(誰が)
What(何を)
How(どうする)
Why(なぜ)
How Much/How Many(いくら、いくつ)
日常でよくあるケースを交えて、ご説明しますね。
【ケース:その1】
×例:やっておいてくださいねー!
◎例:明日までに、〇〇さんが、議事録を作成し、チャットワークにUPしてくださいね。
〇〇さんに議事録を作ってUPしてほしい、ということを依頼したいのだと思いますが…
×例だと、その時に、会話に参加している人にしか伝わらない状態です。
更に言うならば、会話に参加していても、認識の齟齬が発生していることは多々あります。
(やっておくのは議事録ではなく、次回資料作成だと思っている、そもそも自分に向けてのコメントだと思っていない、など…)
チャットの軽快なコミュニケーションは魅力的ですが
意思決定や行動のスピードが速い組織ほど、認識のズレが、大きなロスになります。
人は誰しも、無意識の思い込みや前提を持っており、都合の良いように解釈しがちです。
ですので、特にチャットの重要な部分(意思決定や周知を含む部分)では、具体性をもって投稿しましょう。
【ケース:その2】
目的:セミナーの会場予約について判断を仰ぐ
×例:会場予約の件、4月と5月は101がダメでした。102でもいいですか?
◎例:
●●セミナーについて
前回利用した●●会議室・102号室の
4月以降の空き状況を確認しました。
▶確認日程 「全日程9:00~19:00」
4月1日・5月1日・6月1日
7月1日・8月1日・9月1日
▶確認結果 「●●会議室」
・101は全日程OK
・102は4/1・5/1のみ不可
▶施設料金:価格差は2,659円
・101号室(09時00分 ~ 19時00分) 施設料金:84,821 円
・102号室(09時00分 ~ 19時00分) 施設料金:87,480 円
101号室は102号室より、若干広い部屋になりますが
価格差が3,000円程度の為、4・5月は101号室
その他の日程は、102号室で予約を取りますか?
×例だと、その投稿だけでは判断が付きづらく
重ねて確認をする必要がありますね。
◎例では
経緯(前提)・判断材料・「目的」判断依頼
を提示することで
内容を分かりやすく伝える、だけではなく
相手が行動(この場合は判断)しやすい状況を整えています。
このように
「何を伝えたいのか?」
発言の最終目的を意識し、具体性を加える
ことで
ぐっとコミュニケーションロスが減ります。
慣れるまでは面倒かもしれませんが、結果として早く的確になりますので、ぜひ、お試しください。
長くなりましたので、次回、その2をお伝えしますね。