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【はがきサイズの短編】黒魔女の子ども時代 テーマ:ハイヒール
こんにちは!高木梢です。
今回のはがき物語のテーマは・・・えへ、タイトルをちょっと変えてみました。短編って文字を入れたら目に止まりやすいかなーという、安易な考えです。あと物語自体のタイトルも考えてみました。
今回の運命の言葉は、なんと「ハイヒール」です!ひゅー!
そうそう、前記事の自己紹介もどきをご覧になったみなさま、本当にありがとうございました。まさかこんなに多くの(多くはない)方の目に止まるなんて思いませんでした。(私の記事がガラパゴスにいるわけじゃなかったんだ・・・。)本当に励みになります。これからもどうぞよろしくお願いします。
今回、誤字がひどすぎるので画像はお許しください(´;ω;`)
今日もあたしは魔女になる。
暗い玄関でひとり、誰にもバレないようにお姉ちゃんの濃紺のハイヒールを履くのだ。
紺のハイヒールは暗がりだと黒に見える。だからこそいいのだ。
赤やピンクは子どもっぽい。だってあたしは黒魔女だもの。どんなに似合わないって言われたって、全身真っ黒に染め上げて、金のおめめの黒猫とスターダストをシューティングするのよ。
ほうきで夜空を駆け巡るなんて、真の黒魔女にはナンセンス。小高い丘の木の下で、ロココ調の椅子に優雅に座り、豪華な望遠鏡をのぞくのよ。
おや?今流れ星が流れたわ。猫よ、大きなボウルを持ってくるのです!
にゃいにゃいさー!
そうして、ハイヒールをまとった黒いレディの脚を地面に投げ出して、地球の心臓をコツコツとノックすれば、ほら!流れ星がダイヤモンドになって舞い降りてくるわ!
もっともっとボウルを持ってきなさい!明日はこのダイヤをキラキラのスパンコールとして、黒い靴に貼り付けて遊びましょう。
オホホホホホホホ、とあたしは笑いながらそうっと靴箱にハイヒールを戻し、一目散に自分の部屋に戻った。お姉ちゃんにバレたら、マジ殺されるからだ。
あーあ。あたしも早く、自分だけのハイヒールが欲しいなあ。
そうしたら、きっとキラキラにカスタマイズして、最強にロックな黒魔女になれるのに。
Fin
素敵な画像をお借りしました。ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
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