母の施設介護関係1年のダイジェスト
今年の初夏のこと。特別養護老人ホームショートステイの空きが出て、母を民間の老人ホームから引っ越しさせた。
母と荷物は特養付属のデイサービスの車で運んで下さった。
私も同乗させて頂き、施設に退所のサインとお礼を言った。
こちらの民間施設のお陰でシルバーカーで家に居た時よりずっとしっかり歩けるようになったのは感謝している。
途中で施設名も運営者が変わって、書類を書き直した。
半分人が入れ替わって事務員さんの雰囲気が冷たかったのは不安だった。
私に優しかった施設長さんは辞められたので寂しかった。
特養に着くと、
山のような「住所 氏名」書類記入と
説明を聞いた。既に暑くて、新ケアマネさんの説明が、途中からただの音に聞こえた。
市役所に行って手続き、
主治医に紹介状を書いて貰うのを頼んでその日は燃え尽きた。
今まででいちばんハキハキして仕事できるケアマネさんで良かった、と思っていたらわずか1.5か月でお別れの電話。
ショートステイから本入所に引っ越し。
同じ建物内でも契約が違うから、
また山のような書類にサイン。住所の判子を作っておいたら良かったな。
書くの疲れる。
今度はおとなしそうなケアマネさん。
また途中から説明がただの音に聞こえた。利用料金の引き落とし先も変わった。
母本人は民間の施設にいた3年前から反応が薄くて、どこを見ているか分からないしほぼ喋らなくなった。なので引っ越し後に混乱する事も無かった。
喋れる母に会いたいな。
饅頭を一緒に食べた時の
「おい しい な」だけでもいいから。
喋れる母はもう居ない。
先月から母は要介護5になった。