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アメリカ、お前もだったのか!姫川亜弓になる方法「大人の女はどう働くか?」ロイス・P・フランケル著 海と月者

アメリカの女性は日本人女性が国内で抱える諸問題なんてとっくに通り過ぎていて自立していると勝手に思っていました。
男女差別はあるかもしれないけれど果敢に立ち向かうイメージを持っていました。
読み始めて即、上記のツイートのような大混乱。
女の子でいるのはやめましょうという筆者のメッセージから始まったこの本。
アメリカよ、お前もか!!

女性の給与は男性の72パーセントで、昇進を見送られる可能性が高く、勤務評定でも男性より一貫して低く評価されているという結果が出ています。

本書では少女を脱却して大人の女性へ変貌してエンパワメントすれば道を切り開くことができると語りかけるところから始まります。

マジか。
アメリカ女性てたいていはエンパワーって印象だったですよ。
太平洋をまたいだ急な親近感を覚えながら、49個の質問に答え、自分が7つのどの力もぼちぼちなことにショックとやっぱりねを感じながら読み進めました。

アドラーから読んで良かった点もあって、「人生のタスク」のうちの「仕事のタスク」でフューチャーされている「信用」について本書で具体例を学ぶことができました。

社内の対人関係は「信頼」ではなく条件付きの「信用」とアドラー読書直後の脳には叩きこまれているので、

人を信じすぎていないか? チェック6

にはおお、繋がってる!とワクワクしました。

社内政治を無視してないかとか、コネを毛嫌いしてないかとか、認められるのを待っていないか、人目につかないようにしてないかとか、あらゆるチェックが101個あり、それぞれの解説を読み進めていくスタイルの本です。
いま挙げたチェックポイントは耳の痛いポイントを挙げてみました。
耳の痛い本ばかり読んでるなぁ。

女性は、と主語を大きくするのはよくない、概して若い女性に多く見られる傾向として、いろんな意味で潔癖症というのがあると思います。
自分を省みてもそうだし、学生時代から社会人になってからの観察結果なんだけど、清濁合わせ飲まない女性の方が多いよねっていう。
中年男性や体育会系男性に比較すると若い文化系男性にもそういう気質があるなという私の半径5mの観察結果もあります。

そんな人に効く処方箋のような一冊。

ビジネスは試合であり、(中略)暗黙のうちに決められているラインを察知し、言葉にされないルールを理解することにかけては、概して男性の方が長けています。

中高女子校育ち、大学も身近に体育会系同世代男ゼロの私にはこの引用箇所にある会社内の成り立ちを新社会人頃はまっっったく理解出来なくて非常に苦労しました。
特に社内政治なんて本当にバカバカしくてもうやってらんねぇ状態だったし、人目になんてつきたくないし、愚直にやって成果を出していればほら認めてもらえるじゃないみたいな一年生で、今も多少の後遺症がございます。

女性に向けた働き方の本ではあるけど、働き辛さを抱えてる人なら男女問わず、上では中年とか若いなんて書いたけど老若男女問わず、読んで損のない本でした。

いやぁ、しかし、この本で具体例に挙げられているアメリカ、現場で卑下したり謙遜しすぎたりしてる女性たちの存在なんて思いもよらなかったな。
メディアを通じて目にするアメリカの女性はいつも自信満々で適度な活力に満ちて、自己主張が出来て見た目も立ち居振る舞いも美しいので驚きとともに物事の一面を知っただけでわかった風な自分に辟易しました。

ガラスの仮面で、マヤは亜弓さんをお母さんは女優だしお父さんは監督だし、器量にも恵まれて敵わないって見てるけどある時その恵まれた環境だけじゃない亜弓さんの人一倍の努力を目の当たりにしてショック受けるけど、ほんとそれ。

国とかそういうくくりは関係なく、活躍している女性たちはしかるべき努力をしてエンパワメントしてるんだなって月並みですが改めて尊敬します。

そして国とか関係ないよね、この世界で生きてく女性の辛さってと改めて気付かされました。
その辛さ、課題と直面してる人を援助するこの一冊は、転職先で働き始めたらもう一度振り返って読まないと!

積読から自己啓発本を引っ張り出して読んでいますが、明日は気分転換に小説読んでみようかな。

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