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ヤバイです、シチリア
シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。
やー、ヤバイです、シチリア。 本当に。 コロナに関して新しい辞令が出てしまいました。 昨日の夕方の話です。
北から南まで20 の州で構成されているイタリアですが、今回出た辞令は「シチリア州」のみに関することです。 先日イタリア全土、夜10時以降翌朝5時までの外出禁止令が出たのですが、これが夜8時からに引き上げられると言う噂は聞いていたのです。 でも昨日シチリア州に出された辞令は別の物。
「自分の住んでいるコミュニティから出てはいけない」と言う物です。 東京で言うと、例えば私の実家は目黒区 柿の木坂 なのですが、「柿の木坂から出てはいけない」と言うことに匹敵します。
私は毎日「パレルモからの発信」と書いてありますが、パレルモ県の中で旧市街のある「パレルモ」はそこそこ大きく、その周りに小さなコミュニティが隣接しています。 そして私が実際に住んでいるのはその中の1つ、つまりもの凄〜く狭い範囲でしか動けなくなりました。 旧市街にはもう行かれません。
いつもお散歩をする場所はいくつかあるのですが、どこも車で5~10分走ります。でもそこはそれぞれ別のコミュニティなので、そこへも行かれなくなりました。 ガ〜ン!
でも、仕方ないと言う気持ちの方が大きいかしら? 皆んなきちんと守っていないから。 マスクをなしで歩いている人もまだまだいるし、ハグの挨拶も全然普通にやっているし。 私もマスクで完全に予防出来るかどうかはわかりませんが、こう言う事態なのだから決められたことは守りましょうよ、と思っているのです。 皆んなにとって経験のない新しいウィルス、手探りでやっているのだから。 マスクで防げないとしても、しないよりマシでしょう。
昨日散歩へ出かけて海際を歩いていたら、何人もがマスクなし。 皆んなおろしているか、手にぶら下げている状態。 その中で3人のおばちゃんが(私もおばちゃんです)全く所持していなく、思わず言ってしまったんですよね、「マスクしないのですか?」って。
もうねぇ、その時は口が勝手に勝手に・・・と言う感じで、気が付いたら声をかけていたのです。 そうしたら彼女達「私達はしないのよ、アレルギーがあってマスクを付けられない」と返答してきました。 一瞬ブチギレそうになりました。 思い止まりましたが。
相方と「こう言う人達がいるから感染も広まるのよね。3月からのロックダウンが全て無駄になっているような気がする」と話しながら帰宅。 そしてやっぱり外出禁止は8時からになる可能性も高いよねと。
土曜日に仲良しカップルをランチに招いていました。 彼らに会うのは1ヵ月振りくらいで、とても楽しみにしていました。 何度か登場している友人、奥さんポーランド人。 そのポーランド人、シチリア州議会で仕事をしています。 夕方4時ごろ、オフィスにいる彼女から電話が入り、「新しい辞令が出そうだ。出たら移動出来なくなるから、土曜日のランチは無理かも。様子をみましょう。」と。 え〜とびっくりして相方に伝えると、そんな噂何もないけどねと言いながらネットをチェック。 5時くらいになっても「何も出ていないよ」と言っていたのですが、実は出たんです、彼が見逃しただけで。
昨日の水曜日に出た辞令、明日金曜日から実地されます。 コミュニティを渡っての用事は今日木曜日に済ませとけって事ですね。
春のロックダウン中は家から1Kmしか離れられないとかありましたが、それよりはマシです。 今の所12月3日までの辞令ですが、どうなるんでしょうね? 何故3日かというと、その日は木曜日で週末からいわゆる「クリスマスシーズン」に入るからだと思います。 実際は8日からで、その日にツリーを出したりするわけなのですが、ウィークデイの8日ではなくてその前の週末から解放してあげよう的な試み? 気遣い?
春の復活祭はステイホームだったので、キリスト教の彼らにとって最も大切なクリスマスは遠方に住んでいる家族とも会えるように、なんとかクリスマス前にはこの状況を少しでも収めたいのでしょうね。 多分無理だけど。
と言う状況になりました。
トップの画像は、まだまだ山のようにある野菜スープです。 水を足したり、また野菜を足したりしていると、いつまで経ってもなくならない・・・。 そしてやっぱり飽きてくるので、肉団子を加えてみました。 サワークリームがあったら会うだろうなぁと思いながら、ないので省略です。 昼か夜、1日一回は食べているこのスープ、一部はカレー粉を加えてみようかと考えています。
今日は長くなりました。 最初のロックダウンもノーストレスで楽しくステイホームできたので、今回も明るく暮らしましょう。