煮込み料理・グーラッシュ
シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。
グラタンの次は煮込み料理です。 まぁビーフシチューなのですが、パプリカたっぷりのハンガリー料理、グーラッシュ。 グーヤッシュと発音することもあるみたいで、どちらが正しいのかは不明、イタリアではグーラッシュと呼ばれています。そう言えばハンガリー人の友達はいないわ。
私のご近所のお友達はご存知かもしれませんが、ジャガイモとライスを一緒に食べるのは変だと思っているシチリア人の相方。 一方私はシチューはパンでなくてライスで食べたい人。 その2つを掛け合わせるとシチューにはジャガイモを入れず、ライスで食べるという事になります。
大量の玉ねぎとお肉のみ。 スパイスはパプリカ、シナモン、そしてローリエ、適当に塩。 カレーやシチューの玉ねぎって結構こだわりがある私で、溶けて欲しいけれど玉ねぎ自体もしっかりと食べたい。 昔は一部をみじん切りにしたり、一部を30分くらい炒めてから残りを追加したり、色々とやってみました。
ところがある時思ったのです。 切り方によって加熱した時の状態が変わるのだから、それを生かせるのではないか?
半分は繊維に沿って切り、半分は繊維を断ち切るように。 それを普通にじっくり炒めて作ったら、なんとまぁ大正解!
繊維に沿って切った物はきちんと玉ねぎの形が残り、そうでない方はとろとろに溶けている。 これで解決です。
初日はバスマティライスで、玄米入り。
2日目は日本のお米を炊きました。
そして3日目、少し残っていたライスと上にチーズをかけてオーブンへ。 焼きカレーが存在するので、これもありでしょう。
見た目と味が少し変わって、3日目も美味しく食べられました。 チラチラ見える緑色の点々はパセリです。 2日目に炊いたご飯は、バターとパセリのみじん切りを加えたのです。
ところでパプリカパウダー、イタリアでは「スイート」と「ストロング」の2種類売っています。 ストロングの方はちょっと辛味があります。 以前日本でパプリカを買おうと思ってスーパーへ行ったら、一種類しか見当たらなかった。 そして結局買わなかったので、それがスイートなのかストロングなのかは判明せず。 たまたまそのスーパーには一種類しかなかったのか、それも分からない。
今回は双方たっぷりと入っています。 そしてシチュー系、シナモンが合いますよ〜。 ラグーにも必ず入れています。
時間はかかるけれど数日にわたって食べられるので、楽できます。 でも3日が限度ね。