元旦のランチ
シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。
2021年もシチリアから美味しい物、楽しい事を発信していきたいと思っています。
昨日、義弟と3人で我が家でランチ。 考えてみたら元旦に誰かを家に招くって今まで一度もありません。 こちらの大晦日は日本のクリスマスのようにお友達と過ごす事が多く、レストランも「大晦日メニュー」を用意します。 そして食後は生バンドが入ったりしてディスコ状態。 カウントダウンをして、年明けと共にスプマンテで乾杯という流れになります。 そしてその後も踊り続けます。
もしくはホームパーティ。 我が家で行った事も何度もありますし、お呼ばれした事も何度も。 これももちろん一緒にカウントダウンをするので、お開きになるのは2時am頃だったりします。
そして当然元旦の出足は遅くなります。 元旦に誰かを招ける状態ではないのです。 大晦日に自宅でパーティをしたら、かなり食べるものが余っているはずで、元旦はそれを食べます。 友人宅でのホムパでも色々余った物をお持ち帰りして、それを食べます。 だから、元旦にあまり料理をする事がないのです。
毎年前日の物を温め直しながら、「元旦の為に買い物をして料理する日本」と、「大晦日の残り物を温めるイタリア」との違いを感じていました。 イタリアに限らずヨーロッパでは祭日は元旦のみですし、日本の年末年始の雰囲気とは全く異なります。
ところが今年は元旦の午前中に料理をしている私がいました。 たかが相方の弟1人が来るだけですが、それでも気分的には普通の日のランチとは違います。 気持ちの問題。
前菜は例によって、チーズが中心。 チーズとサラミが大好きな義弟ですが、ここで沢山出すとセコンドまで辿り着けない事もあるので、サラミ類はなし。
ちょっと変わった、そして少々高価なチーズを用意しました。 大好きで簡単なアンディーブとゴルゴンゾーラのサラダと共に。 予想通り、義弟はパンと一緒にかなりの量のチーズを食べていましたよ。
プリモ・ピアットはラザニア。 前にもご紹介したことのあるカボチャとサルシッチャのラザニアです。 玉ねぎ、カボチャを炒めて、そこへ解したサルシッチャを入れて、バター、小麦粉も加えて最後に牛乳。 このやり方だとフライパン一つでベシャメルソースもできてしまうと言う、手抜きのやり方です。
義弟がお代わりをしてくれました。 料理好きな彼に、フライパン一つでベシャメルも作ってしまうやり方を伝授。
セコンド・ピアットはポーク。
前日からマリネしてあった物を低い温度でゆっくり、じっくり焼きました。 焼けたらオーブンから取り出し、落ち着かせます。 触れるくらいに温度が下がったら、切り分けてオーブン容器に戻しておきます。 全部切ったら多過ぎるので(1,4Kg)、半分くらい。 そしてラザニア を食べている間に再びオーブンへ戻して少し温めます。 このやり方だと最後にタレのついた肉を切ると言う作業をしなくて済むので、キッチンがあまり汚れません。 いつも手を抜く事を考えている私です(笑)。
付け合わせは定番で、ポテトのプレとグリーンピース。 ほぼ唯一常備している冷凍食品のグリーンピース。 あるメーカーのある種の物だけが美味しいのです。
やー、お腹が一杯になりました。 デザートは相方が作ったストゥルーデル、あっまた写真撮るの忘れた〜。
今日、明日は残り物で過ごせそうです。 大晦日の夜に作った塩鱈料理も残っているのです。
昨日人の為にお料理をして、少しお料理倦怠期から抜け出しつつある感じがします。 今回は結構長い・・・。 無理をせず・・・と言いたいところですが、多少無理をしないとどんどん怠ける方向へ流れてしまいがちな私。 ある程度は自分に鞭を打つ事も必要なのかと感じています。
だから今年も料理します、そこに食べてくれる人がいる限り。