義弟の誕生日と寿司ケーキ
シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。
一昨日の土曜日、義弟の誕生日でした。 と言っても、彼は私よりも年上です、関係ないけど。 小さなパーティを開くからと、お招きを頂きました。
総勢15名位だったかな? メンバーは全員知っている人で、別れた元妻まで参加していました。 私は彼女と仲が良いので、嬉かった。 イタリアでのこういうパーティ、知らない人同士が集まることも多々あります。 ホスト役の友人関係を中心に人が招かれるわけで、友人同士が全員知り合いというわけではないですから。 この辺のスタンス、日本ではあまりお馴染みでないでしょうね、私にとってもそうでした。 今はすっかり慣れちゃいましたけど。
パーティの数日前に義弟から連絡があり、「お寿司を作って欲しい」と。 ロックダウンの直前、我が家で手巻き寿司パーティをした時に、ギリギリで飛び込み参加をした彼。 お寿司には興味ないと言っていたのに、結構はまったらしいです。 私が作る時は、生魚なしで作ります。 たとえ新鮮でも魚の状態がわからないし、安心して食べる為には一度冷凍しなくてはいけない。 しかもせっかくその手間をかけて作っても、「生魚は受け付けない」という人もいるので努力が台無しに・・・。 「基本テラスでBBQをするから、お寿司は前菜用。 味見程度の少量で良いから。」と言われたのですが、シチリア人に少量って有り得ない。 メンバーを聞いたら寿司好きな人が多かったので、どうしようか? 巻き寿司にしたらお醤油を持って行ったり、ガリも持参しなくてはいけないし、その他プレゼントやケーキもあるので簡単に済ますには? と、考えて、寿司ケーキにしました。
これは定期的に作るのですが、友人達に好評でリクエストがきます。 なんてことない、酢飯の間に具を挟んだ押し寿司。 型に敷いていって持参し、ひっくり返せばいいだけです。 味付けしたツナがオリジナルのレシピだったのですが、お誕生日ということもありスモークサーモンとアボカドでバージョンアップ。
好評であっという間になくなりました、嬉しい。
写真はこれ一枚しか撮らなかったのですが、手前が切り分けられた寿司ケーキの残骸。 まだまだ宴の始まりで、この後どんどんと盛り上がりました。 可哀想だったのは主人公、せっせと焼く係だったのでなかなか座れない・・・。 彼はお料理も上手なのだけど、色々作るよりはBBQの方が簡単だと思ったのでしょうね。 でも1人で15人分の肉を焼くというのは、結構大変な仕事です。 途中で変わってあげたかったけれど、自分で焼くから良いと。 座って楽しんでいてと。 私の相方も手伝うと言っ他けれど受け付けず。
そうそうシチリアのBBQ、日本のように野菜を焼きません。 ひたすら肉だけ。 えー信じられない!って思うでしょう? でもひたすら肉だけ。 野菜はサラダを用意。 ナスを焼くこともあるのですが、その場合は最初にナスだけ全部焼いてしまい、どちらかと言おうと前菜の焼きなすという感じで出されます。 トウモロコシやピーマンなんかは全く登場しません(笑)。
山のような肉が用意されていて、ビーフ、ポーク、チキン、サルシッチャ(イタリアの生ソーセージ)、半分以上は残ったみたい。 ワイワイと美味しく食べて楽しいおしゃべり。 自粛生活終了後、初めての二桁の人数での集いでした。