【イベントレポート】いつまでも自分の幅を広げる姿勢 #AdobeResidency
「クリエイターのこれからのキャリアを語ろう」ということで、ポートフォリオ、SNS、英語をテーマにしたオンラインイベントに参加したので、レポートしてみる。
▼イベント名
クリエイターとこれからのキャリアを語ろう 〜ポートフォリオ, SNS, そして英語...〜 #AdobeResidency
きっかけ
このイベントの開催を知ったのは、Twitterをフォローしている新井リオさんのツイートからだった。
『英語日記BOY』でますます活躍の幅を広げている新井さん、そして『デザイナーの英語帳』で興味をもった灰色ハイジさんがゲストということで、参加を決めたのだった。
他にも井筒啓之さん、福田愛子さんと4人ものゲストを迎えての3時間にわたるイベントだ。
いつまでも自分の幅を広げる姿勢
もっとも印象に残ったのは、井筒啓之さんのお話だった。
井筒啓之さんは、私は存じ上げなかったのだけど(すみません。でもデザイン畑の人間ではないのでゆるして)、大御所のイラストレーター。
浅田次郎さんの『鉄道員(ぽっぽや)』や酒井順子さんの『負け犬の遠吠え』のイラストを描かれているとの紹介に、ひゃっと驚いた。
さらに、現在の活動についてのお話にさらに圧倒された。
AdobeのBehanceというポートフォリオサイトを利用していること、SNSを利用されていること、それらを経由して、海外との取引も多いこと。
これまでの作品数が膨大で、オンラインにアップするのも大変なこと
長年プロとして活躍している人の圧倒的な実績を目の当たりした気がした。
そして、現在65歳という年齢で、さらにオンラインで活躍の場を世界に広げ、自身の表現の幅も広げようとしている。
とつとつとお話になる様子には、肩肘張ったところがない。
オンラインで作品を公開して仕事を得ることのいいところについて、嫌なこと、自分が描きたくないことを、描かなくてよいこと、とさらりとおっしゃった。
長年プロのイラストレーターとして活動するなかで、いろいろあったのだろう。
歳とともに経験を重ねた年季を感じさせた。
前述の、自身の作品紹介のときに、浅田次郎『鉄道員(ぽっぽや)』や酒井順子『負け犬の遠吠え』のイラストについて、昔の作品だが、と前置きされていたのも、私には印象的だった。
過去の評価に捉われず、いつまでもどこまでも自分を広げていく。
長く活躍する人には相応の矜恃がある。
負けられない、と思う。
まとめ
クリエイターのオンラインの活用という話題では、とかく若いクリエイターが引き合いに出されることが多いが、今回のイベントでは、圧倒的な実績を誇るベテランがオンラインを活用する様子が垣間見える、貴重なイベントだった。