【90秒エッセイ】本を覚えていられないわたし。「皮を脱いでしまった宇宙人の話」ご存知?
「皮を脱いでしまった宇宙人の話」衝撃的なタイトルになってしまったが、スーパーミステリー・マガジン「ムー」に投稿するような話ではなく、ある短編小説の内容のこと。
それは、タイトルや著者が分からなくて長年探し続けている本。note界の住民の方なら、ご存知かも…と言う、あわよくば感満載で今書いている。このエッセイの最後にその内容を書いたので、確認いただけたらとてもとてもありがたい。
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わたしの本好きは小学生の頃からで、週末の図書館通いはもちろん、社会人になっても住む場所を探す時には必ず最寄りの図書館を下調べするほどの筋金入りだった。
おかげで、4県9回の引越しに合わせて、6枚の図書カードにお世話になった。
年間120冊以上の小説を読み漁っていた頃は、読者メーターを必死に更新していた。だんだんと、読書歴を残したくて読者メーターを書いているのか、読書メーターを書くために読んでいるのか、よく分からなくなり、ある日、虚の域に達してやめた。
と言うのも、実はわたしは本の内容を覚えていられない。頭の働きがどうとかそういう類のものではなく(たぶん)、性格的なものや読み方がそれに作用していると思う。
内容だけではなくタイトルも覚えていられないから、同じ本を借りてしまうことも珍しくない。そんな時、「この話、読んだかも」と思うが、結末も覚えていないから、特に問題はない。
もちろん、衝撃を受けた本や何度も読むものは内容を覚えていられる。
忘れてしまうのは、おそらく、その瞬間のエンターテインメントとして読んでいるからだろう。あるいは、本を次々読みすぎて一冊一冊の余韻を大事にできていないせいか。
いずれにせよ、本を読み終えて現実世界へ戻ると、ものの見事に1週間程度で忘れる。
1週間程度。つまり、図書館で次なる本を探し始めるまで。
もしかしたら、わたしは本を読むのが好きなのではなくて、本を探しながら、その内容を想像している時間が好きなのかもしれない。
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"女の子がある日、きつい服を脱いだら自分の皮まで脱いじゃって、鏡に映る自分を見て、自分が宇宙人だったと気づく話"がもう一度読みたい。
確か短編小説だったと思う。ネット検索かけても、「ムー」的な内容しかヒットしないのです。
どなたかご存知ないですか。
(936文字)
続↓
イラストは、まるこめ。さんから頂いきました。とっても素敵なので、皆さん是非覗いてください。↓↓