管理職は時短勤務できるの?
1児の母でひよっ子🐤人事のかおりです。
たまに「管理職でも時短できますか?」という問合せをいただくことがあります。
それをお話する前段としてお伝えしたいことがあるのですが、ちょっぴり法律の話が出てくるので、まぶたが重くなって眠くなる😴……という方は、
【本題】まで飛ばしちゃってください✨
では、この「労働者」が、お問合せの管理職に該当するのかと言われると、「管理監督者」でなければ労働者に該当します。
え?
管理職って管理監督者と同じ意味だと思ってるけど違うの?という疑問がでてきますよね。
自分の裁量で働くため、残業時間という概念はないので長時間労働の規制対象外ですし、毎日8時間きっちり働く縛りもありません。
休憩や休日も対象外です。
えぇ??
でも、うちの会社の管理職は、みんなと同じ時間に出社して、休憩も取ってるけど?
経営と一体な立場で仕事してるかどうかは分からないけど課長って呼んでるよ?
管理監督者手当が支給されてるから、いいんでしょ?
という、疑問がまたでてきますよね。
と、いった前提で話を進めますね。
ぼく・わたしの会社の課長はなんちゃって管理監督者かもしれない!?残業代の削減のため⁉といった議論は、今回の趣旨と外れるので横に置いときます…😯
すみません。
本題に戻ると、
管理監督者は、決められた労働時間に働くということに馴染まないため、そもそも短時間勤務を申請したり認めたりする必要はありません。
でも、育児をする管理監督者に対して、長時間労働にならないよう配慮することや、時短勤務制度に準じた制度を適用することはできます。
(改正育児介護休業法に関するQ&A参照)
法律上はできる解釈だけど、実際やっていける?そんな人いるの?
私は身近にロールモデルがいないので、数年前まで管理職なら時短はできないと思いこんでいました。
でも、
ある研修を受講した時に、他社の事例や実際の管理職の人(40代前半、小学生・保育園児のママ)の話をお聞きする機会があり、ようやく意識が変わりました。
その方がお話されたのは、
◆部下よりも早く帰らないといけない時が多い
◆会議の時間の配慮を依頼する
◆部下からの相談は16時までのルール徹底
◆帰宅してから部下の報告をメールで確認したり、トラブル対応をやる時もある
というような内容だったと思います。
マイナスな面として、管理監督者としての責務をまっとうするには子育てと仕事への葛藤がたくさんあるんだろうけれど、仕事で成し遂げたいこと、子どもへの接し方の軸がしっかりしておられたので、悲壮感はなく前向きに頑張っておられました。
本音で話してるだろうからこそ、大変さと前向きさが伝わってきて、私にはまだその域に行っていないなと当時感じたのを覚えています。
現実的に、どれ程の会社が対応できるのでしょうか?
頭のかたい昭和な経営者がいるから無理?
早朝会議や休日出勤できないと周りの管理職から疎まれるので無理?
部下より早く帰るなんて管理職のくせにありえないと部下から反発があるので無理?
難しい理由はたくさんあるのですが、女性活躍推進を国が掲げて女性管理職の比率を上げたいのなら、子育て中の女性が管理職で働ける環境や意識を、上も同僚も部下も変えないといけど、職責が多い分、壁は高いような気がする。。
そこら辺の支援は、なかなかないんですよね。
会社によっては、管理監督者の年代が高い場合、親の介護の悩みが重なるでしょう。ただ、年代が高すぎると昭和的に奥さんに押しつけて自分はそのまま…なのかも😑 悲しい😢
わたし的には、管理監督者が時短した分の給料は時間で減額するの?管理監督者の責務を減少させた量で減額するの?時間に縛られない役割の人だから減額しない?と頭が痛くなります💦
どんな取り扱いになっているのかは、ご自身の会社の就業規則をご確認ください。
ちなみに、育児や介護を理由に時短を申し出た人に対して、不利益な扱いをしたらダメなので、問答無用で降格させてはいけません。
会社としては、言い方悪いですけど扱いづらく、判断に迷うこともあるでしょう🤔が、雇われてる身としては一定程度保護されてるのでありがたいです。
知り合いから昇格試験を受けるという話を聞き、どんな状況でも、管理監督者に挑戦して、働きやすい環境になればいいなぁと感じたのでnoteに残しておきたくなりました。
時期的にはもう終わってるところが多いのかな。受験された方、お疲れさまでした👏✨✨
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