卒乳は、いつしたらいいの?
授乳中のお母さんが思うことの上位に入るこの疑問について、今回はお話したいと思います。
子どもが1歳のお誕生日を迎える頃に、多くのお母さんはこの疑問が浮かびやすいようです。
「どうして?」と聞くと、乳児健診の時に、「保健師さんに『1歳になったらおっぱいは卒業しましょうね』と言われたので」と答えられる方が多いです。
結論から言うと、卒乳の時期は決まっていません。
実際、私も子どもの2歳乳児健診で授乳していることを話したら「もうおっぱいはやめましょう」と言われました。
その理由は、「おっぱいには栄養がないから」とのことでした。
私は3歳の子どもに今も授乳しています。
なぜ、授乳をしているのか?
お話していきます。
1.授乳の意味
授乳には2つの大きな意味があります。
1)赤ちゃん(子どもに)栄養を届ける
2)赤ちゃんとママのスキンシップができる
では、一つずつお話していきます。
1-1)赤ちゃん(子どもに)栄養を届ける
生まれてから離乳食が始まる数か月まで、赤ちゃんは母乳またはミルクのみで生きていきます。
赤ちゃんの命を繋ぐ母乳を届ける授乳というお仕事は、とても大切なのです。
保健師さんが話す「授乳」の意味は、この理由ですね。
1-2)赤ちゃんとママのスキンシップができる
授乳をする時、お母さんと赤ちゃんの間には、たくさんのスキンシップが凝縮されています。
①話しかける
②おむつを替える
③抱っこする
④肌と肌が触れ合う
「授乳」という行動ひとつに、4つのスキンシップが含まれているのです。
一石四鳥とは、すごいですね!
私が、今でも授乳を続けているのは、このスキンシップの時間がたまらなく愛おしくて自分と子どもの癒しの時間になっているからなのです。
2.卒乳のタイミング
では、いつ授乳を卒業(卒乳)すればいいのでしょうか?
ベストなタイミングはいつなのでしょうか?
答えは、お母さんと赤ちゃんが卒乳すると決めた時です。
二人の大切なスキンシップの終了は、二人が決めればいいのです。
周りが決めることではありません。
卒乳すると、お母さんも子どもも「寂しい」と感じるかもしれません。
子どもは3日ほど寂しくて泣くこともあります。
しかし、子どもは適応能力が優れているので、卒乳の環境に慣れるのはお母さんより早いことが多いです。
お母さんの方が、寂しさを感じる期間が長いように思います。
上の子の卒乳をした時、私自身がそうでした。
もし、寂しさがぬぐい切れない場合、卒乳を辞めてまた授乳を再開してもいいのです。
卒乳したら絶対に後戻りできないことはないのです。
お母さんと子どもが、納得して「授乳ライフ」卒業してほしいと思います。
卒乳の方法については、また次の記事でお話していきたいと思います。