🌱子供の居場所（別室）づくりの事例

カオラ@親も子も自分を生きよう

2025年1月15日 19:06

文部科学省は 2023 年 3 月、不登校対策として
「COCOLOプラン」を発表しました。
しかしそれより前の 2022 年から
埼玉県戸田市では積極的に対策を行っています。

今回、ニュースとして取り上げられていました。

自治体が不登校対策を検討し始めているという話は
近頃になって耳にすることも増えています。
（？な自治体もありましたが…今回は置いておきましょ）

今回のニュースで１つ良かったと感じたのは
「不登校」を一括りで考えていないことです。

ひと言で不登校といっても状態はさまざまだ。家から出られない、外出はできるが登校は難しい、学校には行けるけれど教室には行けない、教室に行ける授業と行けない授業がある、など。

本文より引用

文科省の発表等を見ても
一括りで考えないとは言われていますが
具体策としては対応し切れていないと感じます。

不登校の状態はさまざまで
全員が登校できるようになる画期的な方法など
とてもじゃないですがあり得ません。

「１つ策を打ったからいいだろう、
乗れなかったらどうしようもないね」
というような策では意味がないと思います。
（順次検討はしてもらえるとは思いますが…）

戸田市では、多種多様な “不登校” の中でも
「学校には行けるけれど、教室には行けない」
という子供たちの居場所づくりを
積極的に行われているそう。

なお我が家の長男は、保健室の横にある「学習室」、
次男は保健室も怖がったため「相談室」にいました。

が、別の場所が用意されていることの方がレアで
上記のような子供たちは「保健室」に行くことが
多いですよね。

戸田市では児童の支援の場として
「ぱれっとルーム」という別室を設け、
専任の職員が常駐しています。

そしてさらに、別室を下駄箱近くにしたり、
保健室や職員室にも近くにしたり、
設置場所に工夫している学校もあるそうです。

この配慮はありがたい！！

学校になんとか辿り着いた時
他の子供たちと出くわすことはよくあります。
我が家の次男もそうでしたが
柱に隠れてしまったり、一歩も動けなくなったり
勇気が砕け散る場合があるのですよね…
従って、他の人に見られない動線の確保は
学校、別室に向かうハードルを下げてくれます。

保健室や職員室から近いのは
子供たちからすれば緊張？かもしれませんが
安全という面でも意味はありますよね。

◇◇◇

学校に行けない子供たち本人は
そんな自分を責めていることが大半です。

私は、登校することが最終目標だとは思いませんが
子供たちの自責の念が少しでも減るのであれば
別室に向かいやすい環境を整えることは
意味のあることだと思います。

ニュースでは「ぱれっとルーム」導入について
子供だけではなく、保護者や先生方にとっても
効果的であることが伝えられています。

子どもが不登校状態であることを保護者だけで抱え込むことは、保護者にとっても心理的な負担が大きい。教員にとっても、担任だけが抱え込むのはリスクだ。家庭とも教室とも違う、第三の場所「ぱれっとルーム」の導入で、「ストレスは減ったか?」の質問に7割超の保護者が「あてはまる」「まあまああてはまる」と答え、8割超の教職員が「肯定的な変化があった」と回答している。

記事より引用

別室を用意するためには
どなたかご担当の先生が必要になると思います。
もしこれで先生方への負担が増えるばかりであれば
良い策とは言えないと思います。

しかし、上記質問の回答のように
「肯定的な効果があった」のであれば
少しずつでも検討が進んで欲しいと思います。

不登校対策の話題が出ると
保護者と先生方の対決構造のようなものが
見られる場合があります。
そういうやりとりは是非とも避けたいですよね。

この戸田市のように
良い兆しが見える事例や考え方が全国的に共有され
前向きな変化が起きて欲しいと切に願います。

必要な方に届きますように✨

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