[Book Review]5W1H思考 - コミュニケーション
What/When/Why/Where/Who/How.
誰もが知っているこの「5W1H」を知識としてではなく、考え方の手法として紹介しているこちらの本。今日は第3章のご紹介です。
第1章、第2章についてはこちらをご覧ください。
# 概要
Why - What - How でロジカルな説明に
・コミュニケーションを前提とした思考の枠組みとして特に有効
・説明はWhy -> What -> Howの順序で、構造化して話す
Why - How で説得上手に
・説得のカギは、相手の立場で疑問や懸念を踏まえた論点に答えること
・「なぜ○○なのか?」(Why)、「④どのように○○するのか?」(How)
・更にwhyは
「①なぜこれなのか?(重要性)」(What)、
「②なぜ私なのか?(必要性)」(Who)、
「③なぜ今なのか?(優先性)」(When)
と細かく分けるとより説得力が増す。
・① -> ② -> ③ -> ④という順序は、相手が行動に至るまでの心理・思考プロセスといえる。
・相手の思考や行動のプロセス全体を抑えることで、大事な論点のヌケモレを防ぐことができる。
Why - How で新規事業の提案に
・Whyの下に①「Why-Where(どこで戦うのか?)」、②「Why-Who(誰を狙うのか?)」
・Howの下に③「How-What(何をもって勝つのか?)」、④「How-When(いつ展開するのか?)」、⑤「How-5W2H(具体的にどうやるのか?)」
・説明ロジックとして、①から⑤の順にメッセージを伝えていく。
# 所感
人に何らかの行動・変革を促すことができるWhy - Howの例として、Kさんをモテ男に導くヘアスタイル改革行動を起こさせるケースが載っています。上記の「① -> ② -> ③ -> ④という順序」に当てはめ、
①「なぜヘアスタイル改革なのか?」:Why-What
②「なぜ私なのか?」:Why-Who
③「なぜ今なのか?」:Why-When
④「どのようにやればよいのか?」:How
を説明しています。これによって、相手がどこで引っ掛かっているのかが分かるので、説得時には効果的な手法だと感じました。