見出し画像

[Book Review]5W1H思考 - アイディア発想

What/When/Why/Where/Who/How.
誰もが知っているこの「5W1H」を知識としてではなく、考え方の手法として紹介しているこちらの本。今日は第2章のご紹介です。

5W1Hを使った課題提起についてはこちらをご覧ください。

# 概要

5W1Hはヌケモレなく思考するのに使える?
・5W1Hは、企画書、提案書、報告書等を作成する際に項目や論点のモレをチェックする枠組みとして使える
・ただし、5W1Hによる「いつ、だれが、どこで…」といった四角四面な問いでは不十分。
・5W1Hを汎用性のある思考ツールとして使うには、「柔軟な問いに落とし込む」ことと「有効に組み合わせる」ことの2つがポイントとなる。

例えば、whenは「いつ?」ですが、これを元に「いつから?」「いつまでに?」、更に「どれくらいの時間?」「どんなプロセスで?」等の問いに変形していくことで、時間からプロセス、経緯、順序等に応用させていく。これにより、状況に応じて柔軟な問いを作ることができ、物事について思考を深めることができます。

そして、それらを自在に「組み合わせる」ことによって、発想を広げていくことがポイントになります。

5W1Hは発想を広げるテコとして使える?
・5W1Hは、今ある製品やサービスを別の角度から捉えなおすのに有効。
・結果、今までにない新しい価値を持つ製品やサービスが生まれる。
・5W1Hを使っていかに多様な問いを作り出せるかが、発想を広げるカギ。

画像1

より広い視野を確保するためのツール「5W1H」

what以外の4Wが面白い発想のカギとなる?
・何か新しい提供価値をつくる際、What自体をゼロから生み出すのは難易度が高い作業。
・What以外の4Wを軸に、従来のシチュエーションを考え、できるだけそれと反対方向に要素を振り、その後Whatに戻る。
・この繰り返しがイノベーションを生む。

# 所感

非常に心がワクワクする第2章でした。5W1H(When/Why/What/Where/Who/How)の軸による問いを活用することで、新しい発想を生むことができる。JR東日本のエキュートやWikipedia、蔦屋書店等といったビジネス事例を、5W1Hの軸で分解して書かれていたので、より分かりやすかったです。

また、新しいアイディアを生むためには、システマティックに大量のアイディアを出すことに慣れるのが大事であるとも書かれていました。

例えば、「水族館の新しい企画(事業アイディア)を考える」というもので、"When"で考えたとします。大体多いのが「休日中心の営業」ですが、この"休日"を「平日中心」に変えてみたとき、平日外に出ているサラリーマンをターゲットにリモートワークの場に使ってもらうといった新しいアイディアが出てきます。こんな感じで実現可能性や投資金額は考えずに、5W1Hの軸で新しいアイディアをブレストで出していく、といったイメージです。

今キャリコンメンバーで実施しているオープンディスカッションで、こういう遊びもしたら頭の運動になるのではないかなと思いました。

# Book


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?