【詩】ドーナッツの悪魔
貴方がいなければ
空虚な私は存在できない
まるでドーナッツ・ホール
貴方はいないのに
いつかを待ち侘びてしまう
まるで悪魔の証明
貴方はドーナッツの悪魔
甘かったはずの香りだけが
いつまでも振り解けない
貴方がいないこの景色
まるでドーナッツみたいだね
こんなにいっぱい並んでるのに
どれもこれもゼロに見える
※ドーナッツ・ホール
「ドーナツの穴」という存在はないが、周りにドーナツという存在があることで無の存在が認識できるという、存在論もしくは形而上学上の問い
※悪魔の証明
存在しないものを証明することは極めて難しい(または不可能)という論理学上の問い