2021.正月の抱負
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クリスマスから帰省していた息子は、明日の早朝に出発する予定。
3日から夜勤だそうだ。
お節や餅、ラーメン、ケーキ、みかん、今日私が読んだ鏑木毅の本を持ち帰り様の紙袋に入れる。
50歳になるプロトレイルランナーの本。
多くの苦悩と、それを越えようとする力に、本を読んで久しぶりに泣いてしまった。
走るのはきっと、心を強くする為だ。
息子も学生ランナーの頃はいつも目標にしていることがあった。
「心を強くしたい」。
私も今年は、「心を強くする」
を目標にしよう。
いつも生きにくいと感じていた(今でも感じるけれど)若い頃より、ずっと強くなったと思っていたけれど、思いがけず自分の弱さに気付く場面が、去年の秋からいくつか続いた。
人より強いところもあるけれど、同時に人より弱いところもある。
そういう、本質的な魂のクセみたいなのは、昔と変わっていないことに気付いた。
だから、強くなりたい。
鏑木さんの本の見出しの一つに、
「多幸感を持てる人間が最後の最後に強い」とある。
(『50歳ゼロからの世界挑戦「MINDSET」』)
経験から裏付けされた言葉と感じる。
私もまずは、どんな経験も楽しみ、幸せになろう。
そういえば11月だったか、初めての依頼演奏の後に、習っているチェロの先生とレッスン時間を使って反省会をした。
先生は
「せっかくチェロのレッスンなのに弾かなくてごめん」
と言ったけれど、そんな事はどうでも良く、お喋りが大事なレッスンだった。
その時の私から先生への質問は、今思えば、どうしたらプレッシャーにも人の意見にも負けないで強くあれるか?という事だった。
先生は身体の感覚を…足の指の先まで意識している事、その感覚の中に自分がいる事、(正確な言葉では無くてうまく表現出来ないけど、感覚としてはわかる気がする)
何かをすれば色々あるけれど、それでも越えて行かないといけない事を伝えてくれた。
今まで傷つきたくないから、沢山の言い訳を自分にしてきた。
だけど今年は、怖くても今までの自分を越えると決める。
身体の感覚も鍛えよう。
年末年始は、12/30に天国に行ってしまったサニー(愛犬)の事で時間がしばらくストップした。
生きている間はサニーの様子を考えてばかりだったし、
逝ってしまってからは翌日何もする気がしなかった。
ただ、ゴロゴロして気がつけば勝手に涙が流れていた。
けれど息子と娘、私と三人でちょうどサニーを囲んだ中で息を引き取ったのは凄いタイミングだった。
最後まで賢い子だった。
思い返せば、微妙な家族関係の時も、ずっと自分の立場を知り、バランスを取っていてくれたのだと思う。
今朝、ペット火葬してくれる所に迎えに来てもらった。
サニーは本当に良い子。
天国でいっぱい走っておいで。
後で教えてくれたけど、亡くなる日の朝、娘はサニーの夢を見たそうだ。
「サニーは元気に走っていたの。
ママといて、『サニー、元気になったんだね』と驚き喜んでいたらママに呼ばれて…
サニーが死んだんだ」
そっかあ。サニー、自分が死ぬことを知らせたんだね。
(写真は4年前のサニーとの初詣)
そんな年末年始だったから、ゴロゴロしてばかりだったけど、元旦の夜にやっとおせちを作った。
大鍋いっぱいに作った煮物を、一日で無くなるかと思う勢いで息子が食べてくれた。
それを見ていると、やっぱり頑張って作って良かったと思った。
息子は15歳で家を出たから、迎える立場の私はおせちを作る様になって、もう8年が経つ。
サニーの旅立ちで、なかなかSNSの皆に、新年のご挨拶文を書く気にならなかったけれど…
新年くらいしか挨拶する機会もないけれど、本当は内心大事に思っている人に連絡をしてみた。
通り一遍では無い返事が返ってきて、とても温かい気持ちになれた。
今日は他にも、吉本ばななさんの「『違うこと』をしないこと」という本を読んでいて、その中にこんなページがあった。
「ばななさんにとって『友だち』と呼べるのはどんな人?」
という質問に
「すごく遠くにいてなかなか会えなくても、苦しいときに『あの人もがんばっているんだから』と思える人です。
本当に迷ったときに、意見を求めたいと思う人」
と答えていた。
それが友達の定義なら、私が勝手にこの人が友達と思っていても構わないだろうと思う。
家族でも友達でも、心の中で大事だと思う人がいるのは、きっと心を強くしてくれる。
それから、サニーが教えてくれたこと…
当たり前に出来ている事が、実は当たり前では無くて幸せな事なんだって。
時々思い返しながら一年を大事に過ごそう。
p.s.
今年は吉本ばななさんの手帳を使ってみることにしました。
サニーが虹の橋を渡った日、偶然ネットで見つけて大晦日に届いたのだけれど…鮮やかな絵にも言葉にも力をもらえそうです。
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