知っておきたい「フィルターバブル」のワナ【こども調べ方教室】
衆議院議員選挙、アメリカ大統領選、兵庫県知事選とSNS、YouTubeを使った選挙戦略に社会的な関心が集まりました。これらのニュースに興味を持ったお子さんと『こども調べ方教室』を使って、情報の集め方とその使い方について親子で一緒に社会学習しませんか?
★ネットは見たい情報だけを表示する!?
あなたがマンガ『SPY × FAMILY』が好きでよく検索していると「『SPY × FAMILY』の情報がたくさん表示されるようになった」といった経験はないでしょうか。じつは、ネットには検索履歴からあなたの好みに合わせて情報を表示する「パーソナライズ」という仕組みがあります。便利な機能ですが、いいことばかりとはいえません。
たとえば、あなたがジャニーズの大ファンなら、ジャニーズに対する否定的な意見は見たくないはず。「ジャニーズ かっこいい」といった感じで検索ばかりしていると、情報はあなた向けにパーソナライズされ、ジャニーズに対する否定的な意見が表示されづらくなります。その結果、否定的な意見に対して「そんな情報は見たことがない!」と、その存在自体を否定したり、ひいては自分と違う意見を「そんな話は聞いたことがない」と頭から否定するようになるかもしれません。
このように、「ネット上で泡(バブル)に包まれたように、自分の見たい情報しか見えなくなること」を「フィルターバブル現象」といいます。行き過ぎると視野が狭くなり、それがあなたの考え方やものの見方にも影響を与える可能性があるので、反対の意見やネット以外からの情報収集も大切にしましょう。
「フィルターバブル現象」って知ってた?
考えてみよう
・試しにだれかのスマホの検索結果と、自分のスマホの検索を比較してみよう!
・調べるときは、意識して反対意見も調べてる?
フェイクニュースには大きく3種類ある!【こども調べ方教室】
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