読書記録『ウクライナの家庭料理 キャプション家に伝わる日々のごはん 簡単でおいしいから、何度も作りたくなる!』
レシピ本を写真集のように眺めるのが好きな人間です。
そのせいか、よく世界の料理の本を読んでみたりします。
日本ではどこで買うのかもわからない未知の食材、未知の料理。添えられた料理の思い出や食文化のコラムなどを読みながらその味わいに思いをはせるのは、一種の卓上旅行のようで楽しいです。
ということで、本日の読書はこちら。
『ウクライナの家庭料理 キャプション家に伝わる日々のごはん 簡単でおいしいから、何度も作りたくなる!』
(平野 顕子・イーゴ・キャプション著/パルコエンタテインメント事業部/2022.11)
いつかまた、旅行に行ける場所になってほしい国の料理の本です。
ちなみにこちらの本、発行年月からお判りいただけるように、出版されたのは戦争開始の後です。印税や売り上げの一部はウクライナ人道支援のために寄付されるそうなので、ウクライナのために何かしたい方は本屋さんでお手に取ってみてください。
レシピは「サラダとサイドディッシュ」「スープ」「メインディッシュ」「デザート」と一通りそろっているので、この本でウクライナの家庭料理フルコースを作ることも可能です。
またウクライナがどんな国かについて書かれたページもあり、クリスマスが2回あるとか、主食がライ麦パンだとか、米よりもそばの実の方がポピュラーなどなど、温かみのあるウクライナ知識が身に付きます。冷たい現実を伝えることが多いメディアからは知る機会の少ない、ウクライナの温かな文化を知ることができてよかったです。
食文化は、大切な国の文化資産の一つ。こうしてウクライナの文化を継承する本が今の世に増えたことに敬意を表します。本当にどれもおいしそうでした。ポテトのガーリックソテーぐらいなら私でも作れるかなぁ。また今度、作ってみたいと思います。
それでは今日はこの辺で。
次の読書記録で会いましょう。