読書記録『アフリカで、バッグの会社はじめました 寄り道多め仲本千津の進んできた道』
なんだか明るい色味の本があるな? とパッと手に取ってみたら、描かれている人物も明るく、前向きで、あきらめずにがんばるってこういうことなんだなぁと思わされる内容でした。
ということで、今回の本がこちら。
『アフリカで、バッグの会社はじめました 寄り道多め仲本千津の進んできた道』
(2023.6/江口絵里著/さ・え・ら書房)
社会起業家・仲本千津さんの、社会起業家として活躍する今に至るまでの人生をまとめたドキュメンタリー本です。ちなみに「社会起業家」というのは、本の中では以下の通り説明されています。
私も初めて知る職業でしたが、正直、資本主義が跋扈する現代では、篤志家になるより現実味と継続性があるなと感じました。善意だけで社会が回るならお金は必要ありませんが、そんなことはありえません。そしてお金を回すのはビジネスです。
読書記録を書き始めてから知りましたが、今回の本は子ども向けに書かれた本です。将来を夢見る子どもに、社会起業家という選択肢を増やすきっかけになりますね。
またそれ以上に、将来について不安を抱えている子にもおすすめかなと思います。最近は「タイパ」なんて言葉が定着するぐらい、時短や効率的な行動を賛美する傾向のある世の中。まっすぐ最短で目的を達することが良いと思われがちです。ですが、この本で書かれた仲本千津さんの人生は寄り道だらけ、迷いだらけ、そして叶わなかった夢も多々。「人の命を救う仕事をしたい」という気持ちだけを曲げずに、あっちこっち行った結果、アフリカでシングルマザーなど、女性を支援するバッグ作りの会社を立ち上げるに至りました。
迷ってもいいし、寄り道していいし、時には諦めて方針転換していい。でも頑張る気持ちは忘れずに。人生は全部繋がっていることを教えてくれる、希望あふれる本です。
ちなみに今回の本を読んで初めて仲本千津さんのブランドのサイトにもお邪魔しましたが、素敵なアイテムがたくさん並んでいました。
女性支援のブランドと聞くと「素人の作った半端なものを買わされる」と思うかもしれませんが、リッチーエブリデイは百貨店で品切れを起こすほどのクオリティがあるブランドです。
私もいつか誰かにプレゼントできたらいいなと思うブランドでした。本と併せて、サイトへも是非行ってみてくださいね。
それでは今日はこの辺で。
また次の記事でお会いしましょう。
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