菅田将暉に演技でキレられたいから俳優になりたい
「菅田将暉にキレられたい欲」が、ずっとある。
「はぁ?いまなんつった?」とか言われたいし、いきなり物投げられたい。「てめぇ殺すぞ」って怒鳴られたい。騒いじゃダメな場面ではしゃいで「やかましいんじゃボケェ!!」って胸ぐら掴まれたい。
今、俳優のなかでトップクラスに「キレ演技」が上手いのが菅田将暉。そしてそんな将暉にキレられたい特殊性癖の持ち主が俺というわけだ。
そもそも、「キレる」という行為は大声を張り上げたり掴みかかったりと、一見簡単なように思うかもしれないが、相手に心の底から「怖い」と思わせるのは笑わせることと同じくらい難しい。
「キレ」には、木村拓哉や小栗旬などがよくするキレるタイミングを相手に悟らせず、キレる寸前に一瞬だけ表情をフッと抜いて相手を油断させ、次の瞬間に一気に爆発させる「エクスプロージョン・アングリー」
小日向文世や椎名桔平などがよくする10%…20%…と会話の節々にイライラを忍ばせ、徐々にキレのボルテージを上げていく「ステップ・ジ・アングリー」
この2種類のキレが存在するのだが、菅田将暉はこれらを使い分け、怒りと苛立ちを完璧に表現する。
こっちがどう言い訳しようが問答無用でナイフを突き立ててきそうな鋭い目つき、関西出身から来る独特の巻き舌、蚊の鳴くような小声から破裂音のような大声まで自由自在の声量。
その全てが「普通に怖い」。体格も大きいわけでなく、顔も中性的、にもかかわらず、怖い。もし目の前でキレられたら確実にその場でオシッコを撒き散らす自信がある。
最近の作品だと映画『花束みたいな恋をした』。仕事に忙殺され自分を見失っていた菅田将暉が、後輩の一言でプッツンいくシーンが非常に興奮した。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?