『大鬧天宮』は、中国・明代の長編小説『西遊記』の中から、孫悟空が天宮で大暴れする一幕を題材にしたアニメーション映画です。
上海美術映画製作所が製作し、1961年に上巻、64年に下巻が公開されました。日本では「大暴れ孫悟空」という邦題で上映されています。
初期のディズニーアニメを彷彿とさせる手作り感があり、またキャラクターの動作や音楽は京劇仕立てになっていて、古典的で懐かしい趣のあるアニメです。
あらすじは以下の通り。
下は、アニメ『大鬧天宮』のフルムービーです。(1時間47分)
アニメですので、原作の小説『西遊記』とは所々異なっています。
特に、最後の場面で、アニメでは孫悟空は花果山に凱旋しますが、小説では釈迦如来によって五行山に閉じ込められ、500年後、「西天取経」の道中の玄奘三蔵に救われて旅のお供となる、という筋になっています。
さて、こちらは、京劇『大鬧天宮』です。(2時間13分)
『三国志演義』など長編小説を演劇化する際、通常は、小説全体ではなく、有名な一場面のみを取り上げて演じます。
『西遊記』では、孫悟空が破天荒の大暴れをして、激しい立ち回りの多い「大鬧天宮」の場面がとりわけ聴衆受けして人気を博しています。
『西遊記』について詳しくは、こちらをご参照ください。↓↓↓