中国古典笑話４則

子供が熱を出した。薬を飲ませたところ死んでしまった。
父親が医者の所へ怒鳴り込むと、医者はその話を信じず、自ら子供の様子を見に行った。
医者は子供の死体を撫で回して、父親に向かって言った、
「言いがかりはやめてくださいよ。もう熱は引いてるじゃないですか」

小兒患身熱，服藥而死。其父詣醫家咎之，醫家不信，自往驗視，撫兒尸，謂其父曰： 你太欺心，身子幸已凉矣。

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老翁が老婆と再婚した。ある夜、息子がこっそり様子をうかがうと、
なにやら部屋から、
「気持ちいい！気持ちいい！」
と叫ぶ声が聞こえてくる。
「親父はあの年でまだお盛んなのか」と訝りつつ、よく見ると、
婆さんが爺さんの背中を掻いていた。

老翁續娶一嫗，其子夜往竊聼，但聞連呼快活爽利。子訝曰：吾父高年，尚有此老本事乎？ 及細察之，乃是命嫗抓背。

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長官の誕生日、部下の役人たちは長官がネズミ年生まれだと聞いて、
黄金のネズミを鋳造して祝いの品とした。
長官は喜んで言った、
「わしの女房がもうすぐ誕生日なんだが、女房はウシ年だからな」

一官府生辰，吏曹聞其属鼠，醵黄金鋳一鼠為壽。官喜曰： 汝知奶奶生辰，亦在日下乎?  奶奶是属牛的。

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新郎に服を脱げと言われた新婦、
「母から服を脱ぐなと言われております。母の言いつけには逆らえません。でも、あなたが脱げと仰るなら、夫の言いつけにも背くわけにいきません」
新婦が考え込むと、新郎が早く脱げと急かす。新婦は言った、
「承知いたしました。では、両方の言いつけを守れるように下半身だけ脱ぎます」

婿勸新婦解衣，婦曰：母嘱我勿解，母命不可違。夫勸我解，夫命亦不可違。正沉吟間，婿迫之，婦曰：我知之矣，只解下截衣，两盡了罷。

明・馮夢龍『笑府』より