陶淵明「形影神」を読む~3人の陶淵明が語る「限りある人生の生き方」
陶淵明「形影神」 田園詩人・隠逸詩人として名高い陶淵明の五言古詩三部作である。
陶淵明自身を「形」(肉体)と「影」(分身)と「神」(精神)の三者に分け、限りある人生の生き方、そして誰もが避けることのできない死の問題について、三者の言を借りて議論を展開し、自己の内面を語る。
詩人陶淵明の思想を理解する上で必読の作品である。
【序】【形贈影】 「形影神」三部作は、まず「形」(肉体)と「影」(分身)がそれぞれの主張を述べ、それらを踏まえて、「神」(精神)が議論を総括する、とい