中国人が語る中国人(一)~中華帝国の時空
80年代の初め、「龍的伝人」という歌が中華圏で大流行した。中国人が自らを龍の末裔と名乗るのは、誇り高き民族精神の表白にほかならない。
日本にとって中国は「同文同種」「一衣帯水」の隣国でありながら、民族性や精神風土の違いから両国民の思考様式が著しく異なり、戸惑いを覚えることも少なくない。
「中国人を理解する鍵」「中国人との付き合い方」などをテーマとする書籍が数多く出版されているが、そのほとんどが日本人(あるいは在日中国人や帰化した元中国人)の著者によって、日本人の読者を対