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お菓子を控えても不調がなくならないのはなぜだろう


「養生してるのに体調不良は無くならない。むしろ増えてる。」

私は、養生をはじめてからしばらく経ちますが、
薄々そう思うようになりました。


胃腸を強くする、
肌荒れを改善する、
免疫力を上げる、
睡眠の質を良くする。

などさまざまなからだやこころの
不調の養生(セルフケア)として
挙げられるのが

“お菓子を控える”

です。

飲食を整えて胃腸をクリーンな
整った状態にすることで
全身のバランスが整っていく
と、東洋医学的には考えます。

わたしたちのからだは
食べたものでできている

という考え方です。

そこで、真っ先に実践するのが
余分なモノを排除するということです。

私の場合でいえば、
“お菓子を食べない”
ことでした。

私は、酒もタバコもしません。
辛い味も濃い味、脂っこいのものも
あまり好きではありません。

(もともと胃腸が弱く受け付けなかったんでしょう…)

ですが、

お菓子、おやつは大好きです。
もはや大好きという意識すらなく、
日常的に食後や隙間時間に
何かしらのお菓子や、
ご褒美と称した時にはスイーツを
食べていました。

それが私の胃腸にとっては
負担となる余分なモノでした。

漢方相談をしたり、
中医学の勉強をすることで
それがどれほどの影響を与えてきたか
わかってきました。

養生法を発信していても、
食養生の大原則として、

冷やさない、
食べすぎない、
肥甘厚味(脂っこいもの、甘いもの、味の濃いもの)を避ける

です。
「便秘にはキノコだ」とか
「貧血にはナツメだ」
などと取り入れると良いほうに
目が行きがちですが、

同時に余分なモノを控えて
胃腸を整えることも必要です。

そこで私は、お菓子を自ら買うのを
極力控えるようにしました。

そうしていつしか、忘れっぽさや
怒りっぽい、朝だるくて動けない
といった不調が減ってきました。

が、

出先でソフトクリームを食べたり、
お祭りのお下がりでもらったポテチを
食べたらすぐに不調になることに気づきました。

休憩にと立ち寄った道の駅で
真っ白ですぐ溶ける濃厚なソフトクリームを食べました。
そして翌朝、だるくて
起きれませんでした。
舌を見ると、真っ白な苔がべっとり
ついていました。

「お前昨日ソフトクリーム食べたからその罰な」と身体が怒っているようでした。

また別の日、
赤い筒に入った塩味のポテチを平らげました。
その晩は歯茎が痛くて、
舌の苔はうっすら黄色く一箇所ひび割れも見えました。
脂や塩分などで胃腸に熱がこもってしまったようです。


養生に目覚める前の私なら
それが日常だったようなことをしただけなのに。

身体が整ってきてからのが
刺激に対して敏感になっていました。

正直言って、養生してからのが
不調が多くなっているような感覚です。

一見すると養生って神経質になってダメなんじゃ…
と思ってしまいます。


ですが、それもそのはずです。

というのも、身体を部屋に例えてみます。

部屋が汚いうちは少しくらい汚してもわかりません。
でも綺麗になってきた部屋では少しのゴミでも目立つように
なってきます。

からだにも同じようなことがいえます。

今までゴミ(専門用語で言う痰湿)が溜まりすぎて
自分のからだの不調に対して
鈍感になっていたのでしょう。

ある日突然雪崩が起きて(大風邪ひいて寝込むとか)
やっとことの重大さに気づいてきていました。

今は、少しの汚れに対して気付けるようになってきます。

からだが本来あるべき理想の状態に近づいている過程です。

もっと整って、さらに強いからだになれば
たまにスイーツ食べたりしてハメを外しても
びくともしなくなるといいます。

そこまで強くなるには生まれつきの体質的に
難しいひともいます。
でも、普段から身体を整えて、養生法を知っていれば
不調に対して対策できれば
大きなトラブルは回避できます。

普段から綺麗にしてる部屋は少し荒れても
元にもどすのが簡単なように。

ちょっと面倒だなと思うこともありますが、
世界にたったひとつしかない
大切なじぶんの身体です。

時には失敗を繰り返しながら
末永く大事にしてあげたいなと
思います。


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