めまぐるしく
日々が瞬きをする間もなく変化していて、
ぐるぐると目が回って立っていられなくなる。
そんな時に差し出された手を簡単に掴んでしまうと、私は私で無くなって、その手の温もりに溺れて、すぐに溶けてしまう。
温もりにあぐらをかいて、私は私のほんとうを自分で見つけることを辞めてしまう。これが君のほんとうだよとあなたに示してもらえたら、どれだけ楽だろうかと思ってしまう。
バカな女を演じて適当にヘラヘラ笑っていれば、上手くいくなんて微塵も思ってないし、本当はたった4文字の返答で終わる簡単な事かもしれない。けれど私は私として私に真っ直ぐでありたい。誰かにバカだと思われるのはどうでもいいけど、自分の心のほんとうには耳を傾けていたい。
誰かに対して誠実でありたいと思うほど、誰かに対しては不誠実に映るし、真っ直ぐに生きたいと思うほどがんじがらめになって息ができなくなる。
私は私を愛したいし、私に誠実でありたい。
それは、あなたを愛してあなたに誠実である事とイコールなのかは分からない。
私は私のほんとうを探している。
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