発育は踵(かかと)から その②
踵(かかと)の骨が外に反っている子どもが多い
4歳から7歳くらいの子どもの足で、踵(かかと)の極端に外に反った状態を良くみかけます。
さらに左右で傾きに差があったりします。
踵(かかと)が外に反った子どもの歩き方は、つま先が外に開いてドタバタした歩きになります。他の子に比べて歩行がおかしいと気がつき親から相談される場合も少なくありません。
踵(かかと)が外に反った子どもの足を観察すると多くは土踏まず(アーチ)が形成されていない扁平足ばかりです。
土踏まず(アーチ)はなぜ必要か?
土踏まず(アーチ)は人が二足で立って効率よく歩くためにできたものです。
土踏まず(アーチ)は歩く際、踵(かかと)を着く時に足を柔らかくして衝撃を吸収、蹴り出す時は足をかたくして力強く指先に力を伝えます。
この土踏まず(アーチ)の機能が働かないとドタバタとした歩き方になってしまいます。
機能的に歩けないと結果として体の他のところに負担をしいることになります。
人類にしかない土踏まず(アーチ)は4歳から7歳頃までに完成します。
踵(かかと)が真直ぐに立たないと土踏まずは成長しにくい
写真のように踵(かかと)が外に反った状態では土踏まず(アーチ)が押しつぶされた状態となり土踏まず(アーチ)の形成を促しにくくさせます。
踵の骨も含めた足根骨の形態は歩き始めから4歳ぐらいで決まってくることはその①でもお伝えしました。
したがって4歳くらいまでの踵(かかと)の発育を正しく促す必要があり、状態によっては靴選びだけでなくインソール(インサート)での介入も必用となります。
歩き始めから4歳くらいまでに真っ直ぐ立った踵(かかと)が形成されれば後の土踏まず(アーチ)の形成にはいい影響があります。
4歳から踵(かかと)反り返りを治そうとしても骨形態が大きく決まってからでは難しくなるので、歩き始めから4歳までの踵(かかと)の発育に注視する必要があります。
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