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水瀬神奈
2023年8月13日 23:51
僕の連れが死んだ。染まりゆく薄紫の朝焼けの中、路上で死んだ。それを知った時刻は夜7時。電話が鳴り、見覚えのない電話番号に躊躇しながら出るとそれは連れの母親からの知らせだった。北海道の冬は凍死できるほど寒い。アルコールを浴びるように飲んで雪の中、酒の瓶を手にしたまま彼は冷たくなっていた。それを始発電車に乗ろうとした出勤途中の若い女性が発見したそうだ。僕の幼なじみだった岸間裕也君という青年は2
2023年1月22日 15:03
俺。名前は宇宙人(そらと)年齢はわからない。性別は多分男であるだろうと推測している。なので俺という一人称を使って語っている。誰に対してなのかって言われても特定はできない。というよりわからない。今はっきり認識できていることは、神殿の敷地内にいるっていうこと。それと多分この世ではなくて、夢の世界か向こう側かまたは別の次元にいるのだということだ。どこもかしこも白く光り輝いていて、音もなく寒くもな