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ぼちぼち俳句で、ちょっとずつ 

11月の初め、木曜の朝。いつもの通勤、いつものバス停。
わたしは、短い列の一番前にいました。

見事な快晴。いつになく空を眺めた視線の先、バス停の軒下に蜘蛛の巣。
かなりの大きさで、背の高い人なら引っかかってしまう程の高さです。

蜘蛛の巣の先に広がる青空。
この風景を俳句にしたらどうなるのかな?
ふっと、そう思いました。

photo俳句に挑戦したいと公言しながら重い腰をあげられず、俳句の「は」の字も知らないまま、先月、俳句を初投稿したのが下記記事で、以来、17文字におさめたい事柄を探し始めていたところでした。

にわか仕込みながらも、満足できる句を完成したいと思っていた矢先の「蜘蛛の巣」と「青空」。

蜘蛛、蜘蛛の糸、蜘蛛の巣、蜘蛛のは夏の季語。
一方、歳時記上の季節は秋。

季語を重視するか現況を重視するか、まずはそこからのスタートです。

色々な本を読んで自分にぴったりな俳句テキストを手に入れるために、図書館で「季語に関する本」と「基本となる本」の二冊を借りてきました。

本を読む前に、詠んだ二つの句がこちらです。

<季語重視>
蜘蛛の囲の先に広がる空青し
<現況重視>
秋の朝青空見上げてバスを待つ

本を読んだ後に、詠んだ二つの句がこちらです。

<季語重視>
蜘蛛の囲や合間に広がる空青し
<現況重視>
そぞろ寒朝のバス停青き空

うーん。どうにもこうにも、なんとも、しっくりきません。
朝、バス停で空を見上げたら、蜘蛛の巣(蜘蛛の囲)越しに青い空を見ることになったよ!という鼓動がちっとも出ていないのです。

どうしたら、躍動感がでるのだろう?
「見上げる」を先頭(上五かみご)にもってきたらどうだろう?

あれこれ考えているうちに、一つの形が浮かび上がってきました。
それが下記の句です。

見上げれば蜘蛛の囲越しの青い空


「あぁ、これがいい」と思いました。
「蜘蛛の囲越しの」にするか「蜘蛛の囲越しに」にするか「の」と「に」で迷いましたが、ほぼ即決です。

文章を書く時にも「の」と「に」など一文字で迷う私は俳句に向いているのかもしれません。一文字で迷うところが楽しいのです。

今回は、句が出来上がるまでの過程中心の内容となりましたが、今後は、出来上がった句に焦点を当てていきたいと思っています。

photo俳句に辿りつくのはまだまだ先の話になりそうですが、noteを続ける楽しみが一つ増えました。俳句についての学びも含めて、俳句に関する記事をまとめていきたいです。



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