【読書感想】魔偶の如き齎すもの
『魔偶(まぐう)の如き齎(もたら)すもの』
刀城言耶シリーズ 十冊目。
『密室の如き籠るもの』『生霊の如き重るもの』に続く短編集三冊目です。
短編と言えど、侮れない怖さ…(´ºωº`)
今回はどちらかと言うと「奇妙さ」の方がしっくりくるかも…。
刀城言耶シリーズ、裏切りません。
驚くべきトリックをやってのけてます。
「日本軍の外套が襲ってくる」怪談話という所がまた恐怖を仰ぎます。
この話が1番好きです。
すごく面白かった。
人間消失の謎を解くのですが、彼が信者に命じる「儀式」も、とても興味深かったです。
蜘蛛の巣のように増築…も、米実話ホラー「ウィンチェスターハウス」思い出しました。((((;゜Д゜)))
この不気味な家の謎に纏わる話で、怖い中に「なるほど」と腑に落ちる納得感。
いや、読後はちょっとモヤッとしますよ。
館モノの話で、卍の形に展示部屋があり、興味をそそられます。
見取り図好きにはたまりません。(*´﹃`*)
すごく面白い!
人間消失の話。
この話はもうめっちゃ好みです。
まず「人間家具」!
名前だけでよだれが出ます。笑
人間が肘掛け椅子に両手と両足を広げて座った格好そのままを、独り用の肘掛け椅子として作った「椅人」(いじん)。
欲しいです。( º﹃º )
乱歩の人間椅子を即座に思い出しますが、作中にもそうと出てきます。
他の家具も色々あるのですが、個人的には本棚仕様の「本人」(ほんじん)も欲しいかな♡
刀城言耶シリーズ1作目
【厭魅(まじもの)の如き憑くもの 】の読書感想です。^ ^
なんて奇妙な話をこんなに沢山思いつくのか。
三津田信三先生は天才です.☆.。.:*・°
不気味でゾワッとするあの読後感。
くせになります。
新しく文庫化された最新刊という事で、我慢できずに順番無視して先に読んじゃいました^ ^
短編集シリーズでは三冊目に当たるのですが、短編シリーズを一冊も読んでいない私でも問題なく楽しめます。
「他のも読みたい!」と思わせてくれます。
ホラーな絵を描くのも、楽しい‼️😆
夏と言えばホラー!
ホラーミステリ、いかがでしょうか…。