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【読書感想】 拝み屋怪談 壊れた母様の家〈陰〉〈陽〉


拝み屋怪談 壊れた母様かあさまの家〈陰〉〈陽〉
郷内心瞳



泣いた……(༎ຶ⌑༎ຶ)

え❓これ実話怪談だよね…❓

安息は破られた。一本の電話がもたらした、思いがけない邂逅で。

昔、ある人が言った。
呪いや祟りに期限など存在しないと。
またある時、別の人がこう言った。
人は自らの意思で、願いで、欲望で、神を造りあげることができるのだと――。
10月半ば、拝み屋を営む著者の許に、電話で一件の相談依頼が舞い込んだ。
依頼主は高鳥謙二。
謙二は11年前、大きな災いにまつわる相談をしてきた女性で今は亡き、高鳥千草の元夫だった――。
全てが終わったはずの忌まわしき災禍が、再び息を吹き返す……。

拝み屋怪談 壊れた母様の家〈陰〉
Amazon 内容紹介より

大人気怪談実話、ついにシリーズ完結!

高鳥千草の元夫、謙二から娘に亡き妻が憑いたと相談を受けた拝み屋の著者は、さっそく原因の解明に動き出す。
その過程で拝み屋の深町と桔梗、占い師の小夜歌、そして霊能師の美琴と浅からぬ縁で繋がり、行動を共にすることになった。
一方で、こちらも著者と因縁深い老姉妹の一団が、ある“神さま”を目覚めさせようと暗躍していた……。
過去と現在の点と点が線になり、膨れに膨れ上がった災禍の核心に迫る、シリーズ最終巻!

拝み屋怪談 壊れた母様の家〈陽〉
Amazon 内容紹介より



話が壮大。

「本当に実話なのか

と疑ってしまう気持ち半分(-∀-`; )


野球で言うオールスターのように各専門分野に長けた拝み屋が集結❗️

細かな伏線まできちんと回収されている小説さながらの仕上がり。

疑うのも仕方ないと思う。笑

なのでこのシリーズは「実話を元にした怪談」だと思って楽しみました。


そう考えると小説の中でも非常に完成度が高く、めちゃめちゃ面白い‼️

次から次へと先の読めぬ展開に読む手が止まらない。

見事なまでに無駄のない伏線回収。

これまでのシリーズを読んでいて良かったと思わせる繋がりも、ファンにはたまりません‎߹ㅁ‎߹)💕


しかも今回は泣きました……(༎ຶ⌑༎ຶ)

郷内さん的に泣かせにかかっていたのかは不明ですが、のめり込ませる表現力にまんまとハマりました。


泣かせにかかる…で、ふと考えてみた。

フィクションでは、頭の片隅に「創作」という事実が残っている。

盛り上がりに向け過剰な表現に、読者は敏感なものである。


この作品では、
決戦での無駄のない動き。

フィクションでは、盛り上がりに向け、もっとグダり、難航する事が多いのではないだろうか。

この作品における「苦難」は、気持ちであり、原因不明の痛みであり、どこかリアルな事ばかり。

それを踏まえると、やはりこれは「実話」なんだな。と納得する。

そう思って読んだ方が数段楽しめる事に気付く✨



シリーズは〈陽〉で8作品目。

1作品目からこれまで、全てが関わってくるので見逃せない。

あらすじには「シリーズ完結」とか書いてあったが、信じないぞ‼️笑


期待して次巻『拝み屋怪談 幽魂の蔵』を読む(  ー̀֊ー́)و💕


相変わらずタイトル名もかっこいい❗️

好みだわ〜💕

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