本当の人生ではないのだから
人間には、現実を避けて暮らせる世界はどこにもない。この世だけでなく、あの世も同じ。これが実相。ところが人間は、非現実、即ち仮想・空想の世界に生きようとしている。これは極めて不自然であることを推して知るべし。実際、意識の多くは、既に現実ではない世界にあり、現実から逃避をしている。この仮想の世界を、一部の人間は、現実と思うようになってきている。どちらが楽か、幸せかと問われると、非現実の世界を選択する。これは本当の人生を生きていると言えない。本当の人生ではないのだから、あの世に逝っても報われることはない。寧ろ、その非現実の中で生きた自分の愚かさを心底悔いることになる。人間にとって、この現実世界がなぜ必要なのか。「こんなにも苦しく、辛く、悲しく、良いことなど一つもないこの現実世界なんて、いっそのこと無くなってしまえばいいのに…」。そのような恐ろしい声も聞こえてくる。現実世界の消滅は、即ち、超大宇宙の消滅と同義。この現実世界そのものが、魂を成長させることが出来る唯一かつ最高の場にも関わらず、それを忘れ、己の現実逃避が、どれほど宇宙に影響を与えることになるかが想像すら出来なくなってしまっている。己その最高の生きる場を捨てどこに行こうというのか。そんなものはどこにもない。現実世界から逃げ、避け、蔑んだ時から、魂は、還る道から外れ、漂い、永遠に更生すら出来なくなってしまう。そのことを知らず、人間は、非現実世界に自ら身を投じようとしている。これ程、天にとって辛く、悲しいことはない。
そのことを肝に銘じ、苦しくとも辛くとも悲しくとも逃げることはせず、現実世界と向き合い、皆と共に本当の道を行きます。
有難う御座います。
幸せを呼ぶそよ風チャリダー/サステナビリティイノベーティブコンサルタント。「感謝感動を世界に地球に」のカングロ代表、ザッポス研究会、イノベーションサロンZ、システムD研究会、サステナ塾、セブメディ創設者