小欲は、心を満たしてくれない。
目の前の小欲を満たすだけの人生。それをあと何年続ければ気が済むのか。小欲は、尽きることはない。小欲は、心を満たしてくれない。小欲を満たしても虚しさを感じるだけ。なぜか。それが人間にとって本当に必要なものではないからだ。人生において、本当に必要なもの。それは大欲。即ち大志だ。「そんな大志なんて言われても、目の前のことで精一杯なんだから、そういう話は、もう少し余裕が出てからにしてほしい。」「昔は、大きな志や夢を抱いていたけど、何をやっても中途半端で…。結局、小さく収まって満足しているっていうヤツよ。」「あれだな。大志っていうのは、大金持ちになって、早く引退して、南の島あたりで優雅にのんびり暮らすっていうことだな。それなら目指してもいいよ。」「大志なんて考えたこともない。そんなに能力ないし、運もツキもない。大志とやらを抱いたところで、結局出来なくて自己嫌悪に陥るだけだよ…」。老若男女を問わず、このようなところか。毎日、のんべんだらりと、ただ何となく生きている。これから先のことが不安でならない。自分でどうすることも出来ないと思っている。だから、何かに必死に引っ付いて、本当は嫌なのに、ふるい落とされないようにずっと我慢をしている。目の前の楽しいこと、甘いもの、刺激のあるものに塗れ、暇な気分を紛らわそうとする。もうこのまま、いつ死んでもいいやなんて思っている。まだ、何一つ約束を果たしていないというのに。人間、本当のことを分っていない者ほどに、欲張りで頑固でいい加減。そのような自分を認めたくないから、持ちきれない程のモノを持ち、着飾り、張りぼての人生を送っている。そろそろ、目覚めの時が来ていることを推して知るべし。この好機を逃せば、もう後戻りは出来ない。そう思い、今一度、大志を抱いてみよ。
そのことを肝に銘じ、今日一日、己の大志を見詰め直し、性根を入れ替え、一からやり直します。
有難う御座います。