2020年4月の「考える人」まとめ
今月の「考える人」の動きをまとめてみました。
1.「考える人」連載陣が伝える、「いまの乗り切り方」
「考える人」でお届けしている連載でも、この大変な日々をどう暮らしているのか、どう過ごしていくのか、について書いていただくことが増えてきましたので、「#stayhome」としてまとめました。
2.追悼・古井由吉
蓮實重彦との貴重な対談を復刻掲載!
先日亡くなった作家の古井由吉さんは、2006年の『辻』単行本刊行時に、蓮實重彦さんと「新潮」同年3月号にて対談をしました。
時代をリードしてきた小説家と批評家のお2人は、もともと東京大学でのクラスメイトで、かつ立教大学で同僚でありました。そんなご縁がありながら、お2人の対談はこれが最初で最後と、とても貴重です。
「新潮」2020年5月号の蓮實重彦さんの追悼文にも、この対談の話が出てきます。古井さんご遺族と蓮實重彦さんのご厚意により、「新潮」掲載版の対談を復刻掲載したところ、たいへんなご好評をいただきました。
特に「第3回 辻とは何か」は、蓮實さんが上述の追悼文のなかで〈「辻とは何か」という段落だけには目を通していただきたい〉とまで書いています。ぜひご一読ください!
3.千葉雅也と岸政彦が考えた、〈書くってどういうこと?〉
研究者として、そして小説家としても活躍し、立命館大学大学院での同僚でもあるおふたりが昨年末に行ったトークイベントの模様をしたところ、こちらも大反響!
千葉さんは保坂和志さんとの対談「響きあう小説」を、岸さんは連載「にがにが日記」を掲載しておりますので、こちらもあわせてぜひ。
4.人の消えた東京で、カラスの生態は変わったのか!?
カラス先生による緊急レポート!
『カラスは飼えるか』が好評発売中の〈カラス先生〉こと松原始さんの連載番外編を急遽掲載!
人が出歩かなくなかった東京において、カラスの生態はどう変化したのか?
繁華街から人が消えれば、飲食店などから出ていた生ごみも減る。するとカラスの餌場も変わるのではないか……。
「風が吹いたら桶屋が儲かる」ではありませんが〈人間の経済活動が縮小した時、東京のカラスは何をしているか〉を調べると、おのずと「人間は自然環境に何をしているか」がわかるはず――。
双眼鏡とカメラを持って(ソーシャルディスタンスに気をつけながら)街に繰り出して観察した、最新カラスレポートです!
5.「考える人」から生まれた本がくるくる回る!
サイトの右のほうに、こんなエリアができました。赤い丸で囲ったところに、「考える人」の連載から生まれた本が表示されます。下の左右の矢印をクリックすると、次々に本が出てきますので、これから読んでみたい本の参考などにしてみてください!
5月の「考える人」にもどうぞご期待ください。