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ライ麦畑に捕まって

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不耕起有機栽培を始めるには、ライ麦をカバークロップとして使うのが楽である。ライ麦にまつわるお話。
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Crimp, crimp, crimp!

  5月から6月にかけて、いくつかの場所でライ麦を押し倒した。  ライ麦をカバークロップとして使い、押し倒して利用する方法は有機で保全農法を実践するのに基本的な方法だ。  畑の場合、ライ麦は乳熟期(milky stage)といって、実を指で潰すとまだ柔らかく白い汁が出る時期が最適である。これより早く倒すと茎が立ち上がってくるし、遅くなるとライ麦が雑草の発芽を抑制するアレロパシー効果が弱まるし、作付けがどんどん遅くなる。  福島市で極早生品種のライ麦(カネコ種苗「クリーン」)を

【安達東校舎】不耕起栽培に挑戦!ライ麦の押倒し

 5月22日(水)5・6校時目の総合実習にて、福島大学食農学類 特任教授 金子信博先生と福島大学の学生5名に来校いただき、昨年度から取り組んでいる不耕起栽培圃場のライ麦を倒しました。 ○不耕起栽培について振り返り  ライ麦を倒す前に、不耕起栽培の効果について金子先生からお話をしていただきました。 ‣ライ麦で地面を覆うことでマルチングの効果がある。 ‣耕かさないことで土壌微生物の保全や植物の根によって、土壌環境(水はけ、水もち)の改善につながる。 ‣土壌微生物や有機物が増える

ライ麦(を押したおす)季節の到来

 5月になった。昨年の10月に畑にバラマキし、冬を越して4月になってぐんぐん伸びてきたライ麦は穂を出し、開花を始めている。いつもながら、4月の半ばまでは、本当に大きくなるのかしら、と心配なのだが、4月後半に出穂してから草丈がぐんと伸びるのを見ると、とてもうれしくなる。  ライ麦を押し倒す(crimping)のは、乳熟期(milky stage)といって、実ができる途中で指で潰すとまだ柔らかく、白い汁がでるころがちょうどよい。あせってそれより早く押し倒すと、再び立ち上がってき

ライ麦畑に捕まる?

 「ライ麦畑でつかまえて(The Catcher in the Rye)」は1951年のサリンジャーの小説である。    農業ではカバークロップといって、収穫しないがわざわざ栽培する作物がある。その目的は、あまり肥料分が多いと調子が悪いことがわかっている作物を育てる場合、やりすぎた肥料をあらかじめカバークロップに使ってもらうというのがひとつ。病原性のセンチュウの密度を下げる。あるいは、土壌有機物を増やすといったことなどである。  耕さない農業について調べてみると、ライ麦をカ

No.8 UNRYUファーム

農場主紹介 鈴木龍介 福島県福島市在住。 有機栽培の家庭菜園からはじめ、今年で8年目。自然栽培2年目。 二本松市永田の自然栽培農家・手老さんに指導いただきながら、少ない面積で様々な農法にも挑戦中。 ライ麦マルチ栽培は今年初挑戦。 土質、作物に合わせた栽培法をみつけたい。 “ナチュラルファーミングふくしま”のメンバーで、福島市の自然栽培を目指す農家仲間と意見交換をしながら、活動中。 普段は、福島駅前の日曜のマルシェ“Good day Market”にてグループで野菜を販売がメ

No.7 武藤園芸

農園主紹介 武藤政仁 武藤園芸は、福島県二本松市の中山間地でハウス切り花を周年生産している専業農家です。 切花(スプレー菊、他)を栽培し販売すると同時にムトーフラワーパーク(シャクナゲ各種)で花見の場所を提供しています。 2021年から耕作放棄地約20aを利用して有機農業を始めています。 ライ麦カバークロップによる不耕起栽培に挑戦中。 圃場紹介 武藤園芸 ライ麦倒しは今年で2年目になりますが、昨年は密度が薄くて雑草に負けてしまったので、今年はは種量を多く蒔いたのでかな

No.6 自然農法無の会

団体紹介 自然農法無の会 + ZEN-BUによる共同研究 ・自然農法無の会:創業2005年、福島県最大の有機水稲栽培面積を誇る農業法人。 16haの圃場にて、米、野菜、大豆、菜種、そば、果樹を全て有機栽培で育てている。 ・ZEN-BU:2023年3月創業。無の会の若手メンバーによって設立された株式会社。 自らが当事者となり、社会の根幹を成す産業に新しい息吹を吹き込むために活動中。Regenerative Agricultureの会津における実験を行っている。 圃場紹介

No.5 自然菜園シマクロズ

園主紹介 紺野茂美 2015年、保全管理していた実家の25アールの農地を引継ぎ就農。 4年前に自然農法を取り入れ、名前をそのときボス猫として君臨していたシマクロという名前を園名にした。 現在は、慣行栽培の小菊を20アール、有機栽培圃場7アール、道法栽培の果樹園5アール。 圃場紹介 自然菜園シマクロズ 2アールは、自然栽培4年目、竹内孝功氏の提唱する自然菜園農法を導入し、草マルチと緑肥ミックスを中心に栽培するが、畝の肥料不足を改善できず、育土の難しさを痛感、2024年

No.4 自由学園RO農法グループ

団体紹介 私たちの学校、自由学園は東京都東久留米市にある幼稚園から大学部までがある学校です。 そして、自由学園RO農法グループは、環境再生型有機農業に関心がある中学生から大学部学生までを含む約20名のグループです。 校内の約0.5アールの実験圃場に加えて、那須にある農場内の5アールの畑でも月1回の頻度で活動をしています。 昨年4月より、福島大学の金子信博教授、パタゴニアのRO農法のプロジェクトリーダーにご指導をいただきながら活動をしてきています。 ※タイトル写真:成長したラ

No.3 あぶくまの里農ganic女子

団体紹介 福島県二本松市を中心に新規農業研修生、新規農業者、農家の嫁、地域協力隊、県外からの転入・移住者など、農業や6次化やなどに興味ある女性のメンバーで構成されたコミュニティです。 長年、二本松地域を支えてきたアドバイザーに支えてもらいながら、現在約20名のメンバーで活動しています。 マルシェを行ったり、6次化研修として昔ながらの食について学んだり、有機栽培、自然農などの循環型農業を学んだり、時にはただ和むための会があったりとそれぞれが興味がある分野で活動しております。

No.2 はしもと農園

農場主紹介 橋本渓一(はしもと農園) 福島県郡山市出身在住。 カフェ勤務、印刷広告の営業を経て、現在は造園会社に所属。 素人ながら畑を借り、不耕起・無農薬栽培に挑戦中。 施肥に関してはいろんな農家さんの取り組みを見て、考え方も含めてどうしていくか検討中。 圃場紹介 はしもと農園 2021年10月から畑を借りる。 曽祖母の住んでいた集落の一角の畑をお借りして、不耕起栽培の実験を行っ ている。 圃場はライ麦のみ、ライ麦+ヘアリーベッチ、ライ麦+クリムソンクローバーという

ライ麦畑にあつまって~The gathering in the Rye~

世界で広がる不耕起栽培〜カバークロップの活用が耕さない畑を可能にする〜 国連食糧農業機関(FAO)も推奨する保全農法は、不耕起/省耕起、有機物による地面の保護、そして輪作や混作で作物の多様性を増すことを合わせて行う農法です。 有機物による地面の保護として有効な方法は、ライ麦のようなカバークロップと呼ばれる収穫しない作物を育て、作物を植える前に押し倒してマルチとして使うやりかたです。 ライ麦をまく時期は10月から11月はじめが最適です。 昨年、実際にライ麦を蒔いて、不耕起栽培

耕さないで大豆を育てよう!〜家庭菜園編〜

ライ麦カバークロップ、もみがら堆肥を使用した不耕起栽培で、大豆を育てた圃場を紹介します。 家庭菜園の圃場になります。 圃場紹介 松谷織恵 会津坂下町の代々農家だった祖母の畑の一角で、耕さない家庭菜園チャレンジしています。

11月4日、ライ麦畑にあつまって(記録)

無事、『ライ麦畑にあつまって』開催し、閉幕しました! ライ麦の種まき及び、茨城大学の小松﨑将一教授の基調講演、福島大学食農学類の金子信博教授を中心に、ライ麦をカバークロップとして採用した福島県内の農場主などを交えた栽培報告会、交流会といった内容でした。 午前中の圃場見学からたくさんの参加者がきました! 県内のみならず神奈川県、東京都、茨城県、山形県などなどさまざまな地域から! 現地は総勢60名(くらい)、午後のオンライン参加は13名! 駐車場、焦りましたがみなさんのご協力の