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「生はちみつ」が普通のはちみつよりすごいってホント?

おひさしぶりです!京都の蜂蜜屋・金市商店広報のはにまるです。

みなさんは、はちみつを選ぶときにどんなことを重視されますか。

蜜源(花)や産地、食べ物に合うかどうか…なんてお声が色々あるかと思いますが、最近よくあるのが「そちらのはちみつは『生はちみつ』ですか?」というお問い合わせ。

巣箱にあるのが生はちみつ?

私たちは、このお返事にいつも少し悩んでしまうのです。

なぜなら「生はちみつ」については明確な定義がないので、YES・NOだけでは簡単に答えられないからです。

ただ、「生はちみつ」として扱っているはちみつもあるので、いつも“金市商店の定義での「生はちみつ」”という前提のもと、ご説明をさせていただいています。

そこには、共通した定義がないゆえに「生はちみつだけが本物のはちみつ」「生はちみつ以外は、未熟なはちみつを長時間煮込んで濃縮し、高温で加熱するので栄養がほとんどなくなってしまう*」「加熱=悪いこと」といった極端な表現を目にする機会も多々あるため、不安に思われる方がたくさんいるのではないかというもどかしい思いがありました。

*金市商店では高温で加熱することは行っておりません。

結局どう違うの?

そうした状況の中、消費者が安心してはちみつを選べるよう努められている『一般社団法人 全国はちみつ公正取引協議会』のサイトにて下記のQ&Aが出されました。

「生はちみつ」、「非加熱」などの名称で、通常のはちみつと比べて栄養が豊富とか、酵素が生きているので健康に良いと宣伝している製品がありますが事実でしょうか?

全国はちみつ公正取引協議会「よくある質問」より

こちらによると、「生はちみつ」(ここでは未処理、低温殺菌もされていない、完全に非加熱のもの)と、一般的な製造工程を経たはちみつ(異物除去・ろ過のために湯せん程度の加温を行ったもの)を比べたところ、どちらかが栄養面で特段優れているということはないそうです。

はちみつの品質や風味などを大切に扱う企業においての一般的な製造工程が湯せん程度(40-50℃)のろ過であることも含め、こうした情報を出していただけたことは、不安に思われていた方にとってとても安心できることだと思います。

「生はちみつ」じゃないはちみつとは?

金市商店では、採れたての新蜜を湯せんなしにそのまま瓶詰めしたものを、そのフレッシュさを楽しんでもらいたいとの思いを込めて「生はちみつ」と呼んでいます。ですが、その名前の違いはあくまでも瓶詰工程の違いで、私たちにとっては「生はちみつ」もそうではないはちみつも、ミツバチと養蜂家さんが分けてくれる大事なはちみつです。

そんなはちみつの魅力を安心して楽しんでいただけるよう、これからも大切にお届けしていきたいと思います!!


※以前、生はちみつについての記事も書いていますのでよろしければこちらも読んでいただけると嬉しいです。
https://note.com/kaneichi_honey/n/n85027b2a0c13

(補足)金市商店のはちみつの定義

■コールドフィルタリングハニー(COLD FILTERING HONEY・低温濾過蜂蜜)
金市商店では、年間を通じて一定の品質で蜂蜜を安定的に供給するために、「低温(約50度以下)で加熱、不純物を取り除く濾過工程を経て、瓶詰充填した蜂蜜」を取り扱っております。
蜂蜜を低温で加熱することで、蜂蜜に含まれるビタミンやミネラルを損なうことなく、蜂蜜の風味をしっかりと残したまま、濾過工程にて不純物を取り除くことができます。その製法で充填した蜂蜜を「コールドフィルタリングハニー」と定義しております。

■ローハニー(RAW HONEY・生蜂蜜)
金市商店では「養蜂家の元で蜂蜜が採取された後、一度も加熱を行わず、大きな不純物だけを取り除くために粗濾過し、瓶詰充填した蜂蜜」を「ローハニー」と定義しております。
気温が低くなる冬季や、蜂蜜が結晶してしまうとローハニーの生産は難しくなるため、春から夏にかけて採れる、新蜜を養蜂家から仕入れし、そのまま瓶詰いたします。そのため、コールドフィルタリングハニーよりもさらに、フレッシュな蜂蜜の風味や香りを感じることができます。蜂蜜内の黒い点は花粉です。そのまま召し上がっても問題ございません。また、花粉が核となり、蜂蜜が結晶しやすい可能性があります。

▼よろしければ、こちらものぞいてみてください!

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