私の神戸学検定④
神戸に関する雑学を並べてみる。
【Q1】有馬を好んだ豊臣秀吉がつくらせた湯ぶねや庭園の遺構などが発見された寺はどこか。
(1)宝泉寺 (2)極楽寺 (3)温泉寺 (4)念仏寺
【Q2】1981(昭和56)年3月20日から9月15日まで開催された「神戸ポートアイランド博覧会」(ポートピア’81)の会期中の入場者数はいくらか。
(1)610万人 (2)1610万人 (3)2610万人 (4)3610万人
【Q3】神戸でも栽培される酒造りに適した米は次のどれか。
(1)コシヒカリ (2)ササニシキ (3)アキタコマチ (4)ヤマダニシキ
【Q4】灘の木一本といわれる神戸の日本酒はどんな水から作られるのか。
(1)清水 (2)宮水 (3)わき水 (4)流水
【Q5】日本で最初のソースは、1892(明治25)年、神戸市兵庫区の安井舎密工業所が製造・商品化した。同社は阪神ソースとなったが、商品名は日の出ソース。同じく兵庫区にあったソース会社はどれか。
(1)イカリソース (2)オリバーソース (3)オタフクソース (4)カゴメソース
それぞれの地域には、それぞれの出身の有名人がいる。○○と同じ学校に通っていたよ、とかよく聞く話だ。
神戸出身の有名人も多い。ちょっと範囲を広げて、兵庫県出身となれば、もっともっと多くの人がいる。
人と同じように、有名企業も、意外と神戸に本社があるものが多い。アシックスやフジッコ、ビオフェルミン。港町として輸入の元締めをしていたから、輸入品を扱う店もできた。神戸製鋼やコーヒーのネスレ日本、UCC上島珈琲。そういう古くからの店もある。最近の企業では、うどんの丸亀製麺は、丸亀の名前を使いながら、本社は神戸にある。
ここでは「神戸学検定」だから神戸について見ているが、日本中の各地域には各地域の歴史と文化がある。そして、案外地元の人が知らないでいることが多い。
「Youは何しに日本へ?」や「世界!ニッポン行きたい人応援団」(共にテレ東番組)を見ていると、日本人の知らないことを外国人が知っていることのなんと多いことか。日本の文化にあこがれ日本に来た人をテレビで見ている日本人が地元のことを知らない。コロナ禍で、外国人が日本に来にくい今こそ、もっと日本のことを知りたいね。
模範解答
【A1】豊臣秀吉の遺構が発見されたのは (2)極楽寺
593(推古1)年、聖徳太子の開基と伝わる。
阪神・淡路大震災で半壊した基礎の下から遺構が発見された。遺構は茶器や瓦などの数多くの出土品とともに「太閤の湯殿館」で公開されている。
【A2】ポートピアの入場者数は (2)1610万人
ゴダイゴが「ポート~ピア♪」と歌っていた。
地方博覧会の入場者数としては記録となっており、収入は336億4700万円(94億円の黒字)。
「株式会社神戸市」といわれ、こんな時代もあったが、その後大震災が起き、神戸の財政は苦しくなった。
【A3】酒造りに適した米は (4)山田錦(やまだにしき)
ヤマダニシキは酒造り用の米で、神戸市北区などで多く作っている。
【A4】日本酒を作るのは (2)宮水
宮水とは、西宮市の海岸付近でわく、塩分を含んだ水。鉄分が少なく、リン、カルシウム、カリウムが多く、酒造りに適しているといわれる。
この水で作った酒が「灘五郷」の酒で、その中でも優秀な純米酒を「灘の生一本」という。
【A5】兵庫区にあったのは (2)オリバーソース
イカリソースは大阪、オタフクソースは広島、カゴメソースは愛知県のメーカー。
神戸には他に、プリンセス、ブラザー、ばら、とたくさんのソース会社がある。
東京では「中濃」というのがあるらしいが、関西はウスターソースかとんかつソースが中心。お好み焼きにはどろソースも使う。
どろソースはオリバーの商品名になっているが、神戸ではオリバー以外もどろと呼んでいる。ソースを作ったときにできる、濃い沈殿物がどろだ。ちなみに私は、キャベツの千切りにどろソースをかけて食べるのが好き。