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ケーエスフーズ様との共同研究中間発表 (羽藤ゼミ5期生2年次)

今年度、流通科学大学羽藤ゼミ5期生は、2年次にケーエスフーズ株式会社様と共同研究に取り組んでいます。11月22日 (金)、その中間発表があったのでこれまでの大まかな流れを紹介します。

社会連携の大きな流れ

こういった企業との社会連携は企業から
何かお題をもらい、そのお題を短ければ1日、長ければ2,3ヶ月~1年程度取り組みます。おそらく半年程度が最も多いかと思います。教員としても6月ごろから12月ごろまでであればやりくりがしやすいです。今回の取り組みは私の方からケーエスフーズさんにお願いし、9月後半のゼミはじまりから、1月の講義終わりまでの期間で行い、11月に中間発表、そこで商品案の方向性を確認して1月までその案を煮詰めていくという流れです。もちろん、おもしろい提案があれば実際に商品化もあり得ます。

今回のお題

今回いただいたお題はファミリー層向けの新商品ということでした。ケーエスフーズさんはべに花の油あげで有名ということもあり、最初にそもそも他社の油あげとどう違うかを確認するため、試食会も開催しました。べに花の油あげは油抜きも不要で、しっとりしていてどういった素材と相性が良いか等考える上での参考になりました。

中間発表までの流れ

商品開発ではじめに行うのは、市場分析です。現在、市場にはどういった商品があるのか、その特徴、そしてターゲット層の人々にはどういった問題 (ジョブ) があるのかを考えます。私のゼミではとにかくポストイットを使いながらアイデアを出したり、分析をするようにしています。

その後、消費者が抱える問題が発見できたら、仮説的にどういったアイデア (商品) ならその問題を解決できそうかを考えていきます。こういった考えはジョブ理論の考えを参考にしています。最初はとにかくアイデアを出しまくり、後でアイデアの評価をしていきます。これによって、見当違いでもいいので様々なアイデアを出せる雰囲気作りをしています。そこで提案されたアイデアにこそ、いわゆるぶっとんだアイデアのようなものがあったりします。

中間発表に向けては、アイデアが精緻化されていった段階でプレゼンに向けたストーリー作りをしていきます。ここでもポストイットを多用しながら聴く側がストンと聴けるようなストーリーを作っていきます。それから肉付け、いわゆるスライドの作成にはいります。今回は学園祭もあり、指導する時間が十分になかったのでやや不安でしたが中間発表も非常に良くできたものでした。

ちなみに、私のゼミでは発表時はカンペ等は持たないように指導しています。そのため大まかな内容は頭に入れるよう何度も言っています。

提案内容については実際に商品化することも考えられるため、ここでは伏せておきたいと思います。

以上のように、社会連携 (商品開発) は一般的に市場調査→問題・課題の発見→仮説の構築→検証→最終的な案の順番で進むのが王道ですが、教育的な意味も含めなるべくはこの流れに添いながら指導しています。中間では時間の都合もあり、検証といったステップが踏めていません。そのため、そのアイデアが本当にターゲット層に受けるのかどうかといった点が不明です。最終に向けてはこういった点を解決しながらの提案ができればと思います。



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