少しずつ自分のための時間を増やしていく
1冊本を書き上げるような大きな原稿は、動き出すまでがとても重たい。一度書き始められると、ごろごろとその重さに従って動いていくのだけど、いったんストップすると、また動かなくなる。
ここ最近ずっとブックライティングの仕事を順番にやっていて、2月に入ってからはそのために全部時間をとっていたのだけど、少しずついろいろな仕事が割り込んできて、なかなか書き出すことができなかった。ようやく1日中執筆だけできる日が数日取れて、進んだ。でもまた出張仕事が入って、止まった。どうにかこうにか、昨日再始動することができた。
今日は1日中書けた。明日半日、あさって、しあさってとあと2日半は時間が取れるから、予定していた分まで書ききれると思ったので、ジムに行った。
ジムに行っても、ものすごく鍛えたりするわけでも、ダンスを踊ったりするわけでもなく、ちょこちょこと30分くらい何かマシンで運動して、お風呂に入って帰ってくるだけなのだけど、1日中区切りなく仕事をするのを止められるという意味で、とても健康にいい気がする。仕事から離れる時間。室内バイクをこぎながら、読書もできる。
これまで平日夕方以降のみ使える安いコースだったのだけど、思い切って、営業時間全部使えるフルコースに変えてみた。3月から。ジムに行く余裕があるような働き方をしたいという決意をこめて。お金を捨ててしまうことにならないか不安だけど…。いや、がんばる。ダメだったらまた戻せばいいし。
2024年のやりたいことリストに、何の予定もない1日を過ごす、を付け加えた。さて、こんな夢のようなことが達成できるのはいつのことだろうか。2024年中に、なんとか、達成したい。
ブックライティング、あと4冊…。これが全部終わったらもう遊んでいいから。仕事しなくていいから。そのために心を鬼にして新たな依頼は断りまくるから、だからがんばってちょうだい、わたし。これさえ終わったら詐欺を繰り返してるので、あんまり自分に信用がないけど…。
■今日読んだ本
『西瓜糖の日々』リチャード・ブローディガン
透明で美しくほのかに不安な世界を散歩した。体験したことのない質感だった。詩でも寓話でもない。言葉がわたしを奏でて、わたしが鳴らしたことのない音を出させた、そんな感じ。小説はこんなふうにもなれるのかと思った。
少しずつ読んでいたけれど、ジムで最後まで読み終わった。フルプランにしたのは3月からだけど、ジムに行ったら本もたくさん読めそうで楽しみ。
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