2024.11.11の日記
2024.11.11 雨のち晴れ
歌を歌っても、曲を作っても、誰かの為になれているという実感はなかった。ライブハウスだろうと路上だろうと配信だろうと、ただただ目の前の空白(物理的に誰も居ない状況)に歌う事に慣れ過ぎたボクは、自分のためにと曲を書いた。誰かに向けた音楽でなければ誰かが聴いてくれたりはしない。それなら良いやとまた自分のためにと曲を書いて歌ってた。
ライブハウスでは、特定の個人のために作った曲とか、特定の個人のためにライブする人も多かった。目の前の特定の個人を振り向かせたい。人間性から音楽も好きになってもらいたい。って事なんだと思う。
だけどボクは特定の個人のために曲は作れないし、特定の個人のために歌うことは出来なかった。
特定の個人のために歌を歌っていたら、その人が目の前から居なくなったら、歌う理由がなくなってしまうからだ。
そんなボクだったけど、今では誰かの為になりたいな。と思う。その誰か、は、とんでもなく多数ではなくて、少なくとも今これを読んでくれているキミが、ボクの歌が明日へ生きる活力になるのなら良いなって気持ちで音楽をやっている。
ボクが誰かの居場所になれるような存在でありたい。
でも、曲を作る時だけ、歌う時だけこんな気持ちになっていても薄っぺらじゃん?だから、こうして文章に起こしたり、頭の中で自問自答したりしてる。
生きることに悩むし表現することに悩んだり、時には怒ったり悲しんだり、時には未来が不安になったりもする。
ボクはキミの為になれてる?生きる活力になれてる?
頭の中がよく分からない感情になったから今日は発声練習ついでに急に路上に飛び出てみた。
当然ごとく目の前には誰もいない。当然のごとく素通りされる。空白に歌う時間。通行人の一般人に聴いて貰うことってめちゃくちゃ難しい。
厳しい環境になると原点に帰れる気持ちになる。それはそれで良かった。
またこれからたくさん歌ってくね。
明日は歌レコーディング日。