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日本風生食パンを焼いてみた。(余談:嘘みたいなほんとの話。フランスあるある)


日本に住んでいる時は
よくパンを焼く。
食パンから菓子パン、お惣菜パンまで
自分や家族が食べたいものをよく焼いていた。

外が香ばしくて中がふわふわな
あのいわゆる「食パン」というものは
日本ならでは。
フランスでも似たようなもので
「パン・ド・ミ」というのはあるけれど
ふわふわ感は無く、粗めであっさりしている。


フランスはパンがとても美味しいのだけど
フランス在住の日本人はたまに
やっぱりあの日本のふわふわな食パンが恋しくなるらしい。

私がパンを焼いているのを見て、旦那さんが
「今度パリに来たら、食パン作ってよ!」
というので、
今回、食パンの型を持ってパリにやって来た。
(荷物がただでさえ多いのにまぁ嵩張ること。)

パリに来ていろいろバタバタと忙しく
やっとひと段落ついた先日、
早速作ってみることにした。


小麦粉は、フランスでは数字ごとに種類が分かれていて
T45 日本でいう薄力粉で、お菓子向き。
T55 日本ではうどんに使われる中力粉。
T65 準強力粉、バゲット向き。
T80〜150 は強力粉。

こうして見ると、
「強力粉」の部類になるT80〜150が食パン向きでは?
と思うのだけれど、
実はT80〜の粉ってほとんどがビオショップなどでしか売られておらず
全粒粉系の茶色っぽい粉。
日本のような菓子パンや食パンを作るのは
T55が良いのだとか。
ということで、粉とイーストを購入し、トライしてみることに。


どうせなら日本で流行りの
生食パンっぽくしちゃおっかなぁ〜と、
冷蔵庫にあった使いかけの生クリーム投入。
牛乳も入れたかったのだけどわずかしかなかったので
これまた冷蔵庫にあった
アーモンドミルクも投入。
(ミルク類豊富な我が家)


最近少し寒くなって
部屋のセントラルヒーターが付いて暖かいので
発酵もなかなか順調。
食パンの型も華麗にパリデビューを果たし、
オーブンで35分。

焼けた。



なんとなく、捏ねている時から気付いていたのだけど、
生地、若干黄色、、?


卵も入っていないのに、未だに謎なこの問題。
イーストのパッケージ、
ブリオッシュ書いてあるし
このイーストだとブリオッシュ色になるのだろうか。
(そんなバカな)


朝食はここ最近、暗黙の了解でバナナケーキなので、
サンドイッチにしてお弁当に。


私もこの日のお昼に実食。
見た目は色も黄色っぽいしキメも粗めだし
いまいちかなと思ったのだけど
「おぉ、ちゃんと生食パン!」
だった。

ふわふわでほんのり甘い。
日本の食パンとは少し違うけど
リッチでふんわり、
フランスのブリオッシュと日本の食パンの間のような
よくわからんけど美味しいパンが出来上がった。
彼もご満悦。

もう少しいろいろ配合変えて
食パンに近い食パンに再チャレンジしてみようと思う。


余談。
嘘みたいな本当の話。フランスあるある。


先日、古いプリンターとトースターを捨てたくて
粗大ゴミの予約をした。
日本と同じく、粗大ゴミは予約制。
インターネットから捨てるものと日時を選んで
住所や名前を入力して予約完了。
与えられた番号を印刷して捨てるものに貼り、
予約の日時に家の前に出しておくだけ。

思ったより簡単でラッキー!と予約したのだけど、


なんと予約時間、
午前6時から8時の間。

え、早。
そんな時間にフランス人が取りに来るとは
にわかに信じ難いが(失礼)
一応時間指定だ。

その日、5時55分に目覚ましをかけて
アパート前まで運んで二度寝。

午前8時半。
パンを買いに外に出る。

我が家のトースターとプリンター、
まだいらっしゃる。

私も旦那さんも、
「ですよね〜」と。
そんな早い時間に取りに来ないよねさすがに。
(内心、じゃあその時間に枠を作るんじゃないと言いたくなるが)

そして2度目の外出
10時。

まだいらっしゃる。

なんなら上にゴミまで乗っかってる。


予約時間を勘違いしたのかと確認メールを見返したけど
確かにパリの町役場から
6時から8時と指定されていた。


まぁいいか、そのうち持って行ってくれるだろう
とスルーしたものの

午後12時半。


いつまでいるのーーー!

結局、夕方にはちゃんといなくなっていました。
役場がちゃんと回収してくれたのか
誰かがもらっていってくれたのか(フランスあるある)
よくわからないけれど。


日本ではありえないルーズさ。
時間指定をする意味を教えていただきたい。
嘘みたいなほんとの話。

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