法人noteがますます熱い。元・noteディレクターに聞く、初心者でも分かる法人noteのはじめ方。
「書く」+αが学べるMarbleの特別講座。
今回はなんと、note株式会社でディレクターをされていたみずのさんを講師に、「法人note」について学ぶ1時間半である。
利用目的やどうやって作られるか、どうしたら読まれやすい記事になるか?
そんな話から、わたしたち受講生の質問に対してもかなり有益な回答をしてくれた。
全てを書ききることはできなかったが、ポイントは抑えているので、ぜひ気になっている方は読んでみてほしい。
ちなみに、「優しい司会ですね〜」という第一声から入ってきたみずのさんも相当優しい雰囲気でした。ほっこり。
また、Marbleスクール講座でいつも優しい司会進行を務めてくださるあずさんはこちら。
今回も、和やか(講座はめっちゃ熱い!)Marbleスクール講座のはじまりです。
noteを簡単に説明すると「手軽にブログを書けるウェブサービス」
noteってどういうモノですか?と言われて説明できますか?普段なにげなく使っているから「え、どう表現すれば?」と思ってしまう人も多いだろう。
みずのさんは、普段からnoteを知らない方へ説明する機会も多いため、説明の仕方はとても勉強になった。
簡単に以下のとおり。(おかたい説明はなしで)
法人noteの需要が高まってきているぞ
noteときくと、個人利用が多いイメージがあるかもしれない。しかし最近は法人も続々とnoteをスタートしています!
23年2月末時点で、法人noteは23,000件を突破したもよう。
主な利用目的は、採用広報・販促PR・ブランディング。そう言えば、転職活動をした時に企業を検索をすると、note記事をよく見かけた気がする。
法人がnoteを利用するメリット
・立ち上げコストがほぼ掛からない
→ものにもよるがサイトを立ち上げるとそれなりのコストがかかる
・ネットワークの中にコンテンツを作れる
→すでに多くの人が活用しているので、コンテンツを見つけてもらいやすい
・エディタが使いやすい
→初見でも書きやすい仕様になっている
・SEOやセキュリティに工数を割かなくて良い
→ある程度のことはnote自体が行ってくれる。ゴリゴリセキュリティ必要なモノや長期目線でやりたいメディアがあるなどは別として、まず”はじめてみる”ならありがたい。
法人noteを強くするための3つのポイント
社内報や社史に、コンテンツが眠っている
「コンテンツ探し」という要素もあるが、クライアントは自分たちでは何がおもしろいか分からなくなっている可能性が大きい。読者目線で、社内の人では発掘しづらい原石を見つける。
また、社内の人たちと同じ目線にたつために、最初は膨大なインプットをするというみずのさん。
たしかに、私も社内SEとして他部門の社内ポータルサイト構築に携わったことがあるが、「なんでこの情報をいれたいのか?」というポイントに実はユーザーの想いが詰まっていることが多々あった。
そういった部分もすくい上げて、理解した上で「読者としてのおもしろい!」を提案する必要があるのだろう。
公開直後の15分間が勝負!シェアのフローを策定しよう!
noteを公開した後、あなたは何をするか決めているだろうか。
「え、なにかするとは・・・?」と思ったあなた。note書いた後、何もしないのはもったいなさすぎます!書いたnoteはできる限りシェアしましょう。
例えば、書いた後すぐに社内のSlackに流す、メルマガやX、その他のSNSに載せる、関係者にお礼を言うついでに記事を載せる。
そういった一つ一つのアクションで、ちょっとずつ認知が広まり、法人noteを強くなるのだ。
記事が新鮮なときに、アクションしましょう!
社内に広める、社員を巻き込んで制作する
noteの記事は書いた後だけではなく、書く前も抑えるべし。
「書いたよ!」というシェアだけではなく、「次はこんな記事をリリースするよ!」という予告も超重要なのだ。なんだったら、「AとBの案で行こうと思うんだけど、どっちの記事がいい?」という相談もしてほしい。
編集部以外も関わりを持つことで、社内全体で盛り上げていけるということだ。
これも、SE時代にリリースしたポータルサイトがいまいち認知されなくて困った経験を思い出した。予告、超大事。
ちなみに、Marbleスクールの講師で『ふたり広報』代表のあいさんも「スラックで記事のハイライトを伝えて、いいねやシェアの促進もしている」とのこと。さすがです!
最初のnoteは何をかく?→所信表明
いきなりとっておきのnoteを出すより、「はじめました!note」がよい。
大手企業であっても、「みんな知っているでしょ」というスタンスはNG。
あの明石家さんまさんだって知らない人はいっぱいいるのだから。
「なぜいまnoteをはじめた?」「どういう意図があるの?」ということを、社外はもちろん、社内にも読んでもらうと◎。
SNSはシェアされた瞬間に、シェアした人のフォロワーに届く。ということは、もう自分のフォロワー外の人にバンバン届くのだから、基本は「はじめまして」の気持ちで書くと良い。
ちなみに、企業がnoteを始めるときのお手本をまとめている神のようなマガジンがあるので、気になる方はぜひ参考にしていただきたい。
みずのさんイチ押し。「まずはこれを読め!」noteのクリエイターファイル
「とはえいえ、法人noteってどうやって活用したらいいん?」という人も少なくないだろう。
そんなあなたに朗報がある。実はnote社の公式で、note を使用している法人へのインタビューをまとめてくれている。これはめっちゃ勉強になる…。
いろいろな記事があるが、「noteをどんな風に活用しているか?」という話から、「稟議の通し方」「何をKPIを大切にしてnoteを続けているのか」など、さまざまある。
noteよく読まれるためのコツ
noteをよく読まれるコツをみずのさんが紹介してくれた。どれも大切だが、その中の1つがかなり印象に残っているので紹介。
インターネットで、徳を積む
「徳を積む」とはどういうことか?というと、下記の記事にすべて書かれている。
例えば、バラバラの記事をまとめてみんなが読みやすいようにするとか、自分が失敗した経験とその回避策を記事にするとか。
ちなみに、SNSや仕事においてはみんな同じ状況というわけではない。
そのため、深津さんは4つのステージにカテゴライズして各ステージで行うべきことを記載してくれている。
ぜひ、こういう方法もあるんだ!という視点でみてほしい。
読者に刺さるnoteは?→出してみないと分からない
受講生からさまざまな質問が飛び交ったが、いくつか印象に残った質問&回答があったので、それを記載する。質疑応答も学びの宝庫やった。
「法人noteを含めたSNSの活用」についての質問にはじまり、質問者がどんな風に悩んでいるか?をどんどん深ぼるみずのさん。
そんな中、「モスバーガー」という単語が浮かび上がった。
実はみずのさん。元・モスバーガーの店員だったのだが、そのことを書いた記事がバズったのだ。
どんな記事が、読者に刺さるかは分からないこともある。
「コレは読まれるぞ!」と思っていても外れることもあるし、「いやぁ、こんな記事、需要あるのかなぁ…」と思っているものが当たるときもある。何事においてもそうだか、「これはウケるかな?どうかな?」のトライ回数を増やすことが大切なのだ。
私はnoteを書くとき、めっちゃ重たい渾身の一撃みたいな記事を書いてしまうのだが(もちろん、それもいいかと思うが)、もっと「トライ」する感覚で軽やかに1記事書くのも大切だな…と思った次第である。
そうは言っても、記事のアイデアって出ないことが往々にしてある。
そんなときはどうするか?
記事ネタが出ない場合は、テンプレ使うのもあり
記事ネタを一人で考えることが難しいとは、テンプレを使うの一つである例えば、「自分の取扱説明書」のテンプレートがある。
テンプレを使うことで、メインの内容はすでに記されているため自分で考えなくて良い。ネタに困ったときは最適のテンプレである。
わたしも実際にやってみた。
自分の説明って、意外と言語化が難しいこともあるのですごく練習になった。でも、ちょっと恥ずかしい(笑)。わたし、こんなこと思ってたんだな。
法人note案件、副業ライター・フリーライターも食いこむ余地あり!?
もう1つ印象深かった受講生の質問は、「note案件の獲得経路はどんなものがありますか?」というもの。
前提として、実績作りにはさまざまなアプローチ方法がある。
例えば、クラウドソーシングなどを使用する、自分が「マジでこれいい!」と思った記事を書く。(先ほどのモスの例。みずのさんは全く意図していなかったが、食べにくるお客さんが増えて、結果的にモスのプロモーションとなった)
企業での実績はまだないが、「自分なりに考えてこんなコンテンツを作ってみたよ」「こういう狙いで作ってみたよ」という価値観を磨くことは大切だとみずのさんは言う。
上記の実績をつくりつつ、法人noteはまだまだ私たちのような副業ライターやフリーライターも食い込む余地があるという。
というのも、まず企業noteの需要が増えているということ。そして、社内だけでnoteを書くのは厳しいし、良いコンテンツを作り上げるには外部の編集者やライターの目線も必要。
まだまだ、私たちにできることはある。
【noteの採用】誰にどんな記事を届けるか?読者のスタンスを決めてあげよう。
最後の質問。「採用・広報でnoteを使うには?」について、みずのさんは「だれに、なにを届けるか?」が大事と答えてくれた。
例えば、本屋さんに行ったときにちゃんとカテゴライズがされているから、読者はそのカテゴリーにあった本を探したり、読んだりできる。noteも同じで、誰向けに何を書いているか?が分からないと読者は手に取らないし、どんなスタンスで読めばいいのか分からない。
過去の講座でも全く同じことが言われている。
やはり、大切なところはみな同じなのだな。
その上で、採用については下記の記事が参考になるかもとみずのさんが紹介してくれた。
学びが多い1時間半。
色々とやるべきことは多いけれど、まずは軽くnoteを書くというチャレンジするところからはじめよう。