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関東鉄道の特別夜行列車開運号に乗つてきたヨ

 いつもお読みいただき、ありがたうございます。玉川可奈子です。

 いかなる理由があつたとしても、いはゆる「闇バイト」に手を染める人つて「バカ」ですよね。

 彼氏にサプライズのために闇バイトに手を出すとか、アホ過ぎて…。そして、そんなアホにも「彼氏」がゐるといふ。これ以上は言ひません。

 仕事では様々な雑音が耳に入つてきます。やれ「生き残るためには云々」、「来年度の人事が云々」、「玉川さんはもう少し焦つた方が良い」などなど。そして一部の上司はやけにピリピリしてゐます。

 ハツキリ云ふて、くだらない。

 如何に雑音を無視してゆるゆるに生きるか、そして気にしないかが大事だと思つてゐます。自分の人生は、自分で決めます。

 前置きが長くなりました。

 標記のとほり、夢が一つ叶つて大晦日の関東鉄道の夜行列車、開運号に乗れました。
 なほ、以下のブログは参考です。今回乗つた内容と違ひがあり、面白いです。

 さういへば、昨年の年末年始はえちごトキめき鉄道の夜行急行でした。

 まさに、この年は夜行列車に始まり夜行列車に終はつた一年でした。しかし、夜行急行に乗つた後、インフルエンザに罹りました。

 どうか、最後までお付き合ひくださいネ。

旅立ち前の朝、近くのスーパーで鯛のアラを買つてきて、鯛出汁塩ラーメンを作りました。年越しそばならぬ年越しラーメンです。鯛の味がよく滲み出て美味しかつたです。しかし、プロや行きつけの覆麺智のやうに透き通つたスープにはできませんでした。まだまだですね。なほ、味玉やチャーシューはできあひのものです。
出発前、上野の寿湯に行きました。かなり混んでゐましたが、ぬくぬくになりました。たまに銭湯にゐるのですが、脱衣所でスマホ弄つてゐる人も闇バイトに手を出す人と同じくらゐバカだと思つてます。閑話休題、つくばエクスプレスに乗り、守谷駅まで来ました。受付前ですが、数名の夜行列車組が待つてゐました。
二十一時半頃、係の方が受付窓口を開設してくれました。
諸々、置いてゐます。
玉川も、指定券や行程表をいただきました。明日のフリーきつぷもいただきましたが、これは役に立ちません。諸事情あつて(仕事)。ホームに降り、待合室でしばらく待つことにします。
行程の詳細です。大宝駅の手前で新年を迎へるみたい。下館駅のあたりで一眠りしたいですね。
裏です。しばらく、寒さに耐えてゐたら二十二時を過ぎてました。ホームに行きませう。
22:06、今宵の宿でもあるキハ0形がやつてきました。
車内はロングシート、私の寝床は真ん中の二号車です。昭和五十七年に製造されたもので、私より一つ下になります。
サボも可愛いです。
乗り込みませう。扉の前が斜めになつてゐるのが珍しい。
玉川の席はここです。ロングシートのC寝台です。他にも、D寝台がありますが、両者の違ひは座席の長さです。かつて、ムーンライト九州の展望車で寝る…といふ話しを思ひ出しました。
歓迎。スズオくんが寝てゐるのが可愛いです。
枕もいただけます。これは嬉しいです。しかも、高くて私に合つてゐます。さらに蕎麦殻。寝心地のよい枕です。
団体と表示されてゐる列車が、これから走る夜行列車です。知らずに乗つてくる人を、車掌さんが追ひ出してゐるのを数件見ました。
枕の袋には感謝と書かれてました。車内放送によると、今回の夜行列車、七分で完売したとか。車内は確かに満席です。
山崎ハイボールで祝杯です。LAWSONでたまたま見つけたこのハイボール、高いけど(660円)美味しいです。
22:30、列車は「アルプス牧場」のチャイムと共に北へ向けて走り出しました。ところで、ヘッドマークが素敵です。上の方には干支が描かれ、真ん中の下には筑波山が描かれてゐます。
すぐに水海道駅に着きました。それにしても、寒いです。車内は暖房が効いてゐるのかわからないくらゐですし、窓からすきま風も入つてきます。玉川、茨城県の寒さを甘く見過ぎました。
何枚か写真を撮りましたが、寒い寒い。すぐに車内に戻るものの、扉が全開なのであまりぬくぬくになりません。玉川、冷え性で寒さは苦手なんです…。苦手な生姜を食べてみたり、半身浴したり、筋トレしたり、ありとあらゆる手を用ゐましたが冷え性は改善しませんでした。最近では、「それも自分」だと許すようにしました。
常総線の各駅です。私の目の前の席には、外国人のおばさんを連れた頭髪の不自由なおぢさんが座り、二人で楽しさうにしてゐます。同じ車両には、三組のカップルがゐます。そこだけが熱いです。叶ふならば、私もカップルでかうした夜行列車に乗りたいのですが…。
水海道駅を出ると、列車は近くの車両基地へ向かひました。
車両基地といふだけあつて、いくつかの列車が並んでゐます。非日常な感じで楽しいです。
サア、これから車庫の中に入ります。
車庫の中です。生々しい光景、なかなか見られるものではありません。他の乗客も窓を開けて撮影にいそしんでゐます。前の熟年カップルの人が「こちらの窓から撮つて良いですよ」といふので、撮らせていただきました。私も、「こちらもどうぞ」と言ひ、私の席の窓を開けてあげました。
車庫内の様子を体験、といふことで灯りが全部消えました。ぬばたまの夜の闇の中です。
車庫を出発しました。列車は再び北へと向かひます。
車窓をお伝へできないのが遺憾です。列車はぬばたまの夜の闇の中、私も外を見てゐても見えるのは漆黒の闇です。筑波山も当然見えません。しかし、それでも外を眺めてしまふのです。子供の頃からさうでした。そして、そこが夜行列車の魔法といへませう。
下妻駅に向かふ途中、車内販売がやつてきました。何やら鉄道グッズを販売してゐるやうです。どれどれ。
衝動買ひで、諸々買ひました。今治産のハンカチタオルは知り合ひへのお土産にします。最近の玉川の悩みは、大量の鉄道キーホルダー問題です。結構な量あつて…。カバンに付けたらヂヤラヂヤラ五月蝿いし…。
下妻駅に着きました。寒いのですが、外に出て撮影します。行き先の表示が変はつてゐます。「快速 水海道」になつてゐます。
次は「快速 下妻」。ところで、駅舎の方では、係の方がお弁当を配つてゐます。
「試運転」になり…。
「新守谷」になりました。かうして見ると、車両には痛みがあります。痛々しい…。
お弁当をいただきました。が、玉川、今宵は食欲がありません。明日のお昼にいただきます。23:57、下妻駅を出発しました。あまりにも寒いので、玉川、ロングシートでストレッチをしてゐました。なほ、私、健康バディのためにストレッチを日課にしてゐます。死ぬまで自分の足で歩くこと、背筋の伸びた人でゐること、目標です。
大宝駅へ向かふ途中、列車は停車しました。そして、カウントダウンが始まり、ここで令和七年を迎へました。カップルの「新年おめでたう」の声がする中、私は「門松は 冥土の旅の…」と呟いてゐました。ひねくれた性格の玉川、だから結婚できなかつたのでせう。そして、この年もきつと一人です。さて、列車は大宝駅に停まりました。係の方が、大宝八幡宮まで案内してくれます。
参道にはすごい行列が!寒さに耐へて並びます。しかも、風が強く屋台が飛ばされさうになつてゐました。私の後ろには、カップルで夜行列車に乗る男女が楽しさうにしてゐます。別に羨ましいなどと思ひません。私は一人でも楽しいのですから。それより、輩(やから)のやうな若者がゾロゾロと群れを作つてゐる姿の方が気に障ります。なほ、大宝八幡宮については以下の記事も併せてどうぞ。
やうやく拝殿の前へ。私は、個人的なお祈りは基本的にいたしません。ただただ山崎闇斎先生のやうに、玉体安穏を天壌無窮にお祈りするのみです。やりたいこと、十もありませんが、とりあへず今年は百キロウォークを完歩すること、延伸する区間(夢洲駅など)に乗ること、母と四国へ旅行すること、二冊目の書を出版すること、自分らしくぬくぬくでゆるゆるで生きること、くらゐでせうか。
『万葉集』巻九に収められた、高橋虫麻呂の歌の歌碑です。長歌は「旅は苦しいナア、慰めにと筑波山に登つてみたら、素敵な景色。苦しみは楽になつたヨ(超大意)」といふやうな意味です。良い石を使つてゐるのだから、書家に書いてもらへばよかつたのに。

あらたしき 年の始めに 筑波嶺は 夜に見えねども 楽しくもあるか 可奈子
大宝駅に戻りました。待合室でストーブを焚いてゐたので、しばらく暖まりました。一時二十分頃、車内に戻りました。定刻に大宝駅を発車後、車内は真つ暗になり、私も寝ました。途中、二時半頃に寒さで目を醒しましたが、なんとか寝ました。カイロでも買つてくればよかつた…。
三時間くらゐ寝たのでせうか。起きたら四時半を過ぎた頃。水海道駅です。とにかく、寒い。また眠る気にならないので、起きて外を眺めてゐることにしました。目の前の熟年カップルは、毛布をかぶつて寝てました。備へが良いですね。
戸頭駅です。景色はまつたくわかりません。しかし、かうして駅に着くと灯りが街を小さく照らして、何かしらの存在を私に教へてくれます。
5:41、取手駅に着きました。向かう側には常磐線がゐます。
取手駅を折り返すと、車掌さんがお守りを配りにきました。大宝八幡宮のお守りで、中には大宝駅の入場券が入つてゐます。可愛いですね。
その後、お年玉イベントとしてじやんけん大会が開かれました。なんと玉川、激勝しました。その景品がコレです。ちり紙とカレンダーです。勝つた時、PRIDEの曲が流れました。頭の中に。でも、RIZINのも悪くない。そんな玉川、プロレスのみならず総合格闘技も好きなのです。また、ジャニーズやLDHのやうな見てくれだけの弱さうな男よりも、井上尚弥や武尊のやうな強くて格好良い人が好きなのです(理想は遠藤関)。
間もなく守谷駅。寝心地は良かつたけど、とにかく寒過ぎた今宵の寝床を去ります。ありがたう、関東鉄道。関東鉄道も好きな路線の一つです。

ぬばたまの 闇夜をかける まがな道 一人乗れども 楽しかりけり 可奈子
6:10、守谷駅に着きました。もうしばらく眺めてゐたいのですが、6:20発のつくばエクスプレス秋葉原駅行きに乗らないと仕事に間に合はないので急ぎます。後髪引かれる思ひです。そして、楽しい夜道の旅をありがたうキハ0形。次は、もう少しあたたかい時期に乗りたいです。
つくばエクスプレスは速いです。秋葉原もアツといふ間です。途中、南流山駅を出たあたりで江戸川を渡りました。初日の出は拝めませんが、素敵な空の色に癒されました。嗚呼、できるならこのまま地元の駅で降りて帰つて寝たいものです。しかし、仕事…。けふは完全にデスマッチです。大日本プロレスほどではありませんが。

 なほ、正月元日の仕事を終へ、カフェ・バッハへ行きました。新年初コーヒーは、ケニアをいただきました。相変はらず美味しいです。

 最後までお読みいただき、ありがたうございました。

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