【夏休み】あぁ、宿題が終わらない…って、その手があったか!!
「ねぇ、夏休みの宿題、終わんの…?」
ここ数週間で、何度口にしただろうか。
終わる気がしない。
なんなら、あと何が残っていて、どのくらいかかりそうなのかもよくわからない。
母として、子どもの自主性に任せてよかったのか、もっとガチガチに管理すべきだったか、またしても葛藤だ。4月に娘たちが中学校に入学してから、何度この葛藤を繰り返すのか。
夏休みも残りわずか。
大丈夫かな??
いや、全然、大丈夫ではない。
我が家には娘が3人いる。
中3の長女と、中1の双子の次女三女。
ちなみに長女は、昔から夏休み開始から3日以内には宿題を終わらせるタイプ。
受験生の今年も早々に宿題を終わらせ、毎日お弁当を持って一人図書館に行っては、勉強して夕方に帰ってくる。思考と行動が優等生過ぎてビビる。ホントに私が育てた子なのかな…?
しかし、これは私の育て方が良かったわけではない。きっと彼女の持って生まれた性質だ。
なぜなら、同じように育てた双子は、
典型的な「のび太」だからである。
我が家の”双子のび太”の1日はこうだ。
毎朝遅く起きてきてはパジャマのまま"ラヴィット!"を見始め、朝ごはんをダラダラと食べてダラダラと着替え、宿題を広げてアイスを食べ、スマホを見ては、あ、そろそろお昼じゃん、と言う。
午後もその調子。目を離すとお昼寝してて、夕方起きてきて、科捜研の女か相棒シリーズの再放送を見る。うちのテレビではいつも誰かが死んでいる。物騒極まりない。
ダラダラすな!!!勉強せい!!
母のイライラは募る。
ちなみに、北海道の夏休みは最近ちょっとだけ長くなった。以前は3週間程だったが、最近はまるっと1か月ある。7/20~8/20前後まで。
そして、本日、8/10。
おいおい、嘘だろ…。
この調子で、20日終わったぞ。
現在、絶望しかない。
それでも、今回の夏休み、
私は極力、口を出さないと決めている。
娘たちの中学校は前期後期の2期制で、高校入試に必要な内申は、主に後期の成績が反映される。
もし最悪、夏休みの宿題を出せなかったとして。休み明けの試験も点数が悪かったとして。
最悪そうなっても、1年生の前期は捨てられる。むしろ、捨てられるのは今回ぐらい。だから今回の夏休みは、二人の自主性に任せることにした。
そして今、早速それを後悔している。
やはり、徹底管理すべきだったか…。
本当は、宿題の内容をすべて把握して、二人の一日のスケジュールもガッチリ決めたい。
でも、管理したくてもよくわからない、という本音もある。課題は本人たちに知らされる。クロムブックにて提出するものもある。もう私は管理しきれない。
なので、今回は「宿題、おわりそう…?」と言う役に徹する。
ついでに言うなら、双子共に部活も「今日休むわー」が連発しているこの夏休み。
もう授業じゃないし、いいよ、休んだら。
それでコンクールのメンバーや大会の選手に選ばれなくても、自分に返ってくるだけ。それを身をもって学べ。ただ、連絡だけはちゃんとして。それ以外は、もう知らん。
そんな投げやりともとれる母の態度も、8/10を過ぎて、いよいよ危機感を募らせる。
しびれを切らした私はついに奥の手を出した。
それが、
「巻き込み型ポモドーロ・テクニック」だ。
私が仕事を集中して終わらせたい時に利用するこのポモドーロテクニック。
25分作業したら、5分休憩する。
それを繰り返すだけのシンプルなやり方。
なのに、異常に仕事が進む。
あわよくば、4セットやると良い。計2時間。
二人にはダラダラせずに、せめて勉強に集中する時はビシッと集中してほしい。そして、私も二人に話しかけられずに集中して仕事がしたいし、邪魔されずにnoteを書きたい。話しかけられると集中出来ないから、二人をポモドーロに巻き込んで、ついでに強制的に勉強する時間を作り出すという魂胆である。
まぁ一回、やってみよう。
双子に提案する。
「あのさ、ママ10時からリビングでポモドーロするけど、一緒に勉強する?」
ちなみに、ポモドーロについては以前から話してあるから、二人はどんなものなのかは知っている。
「え、私たちもやんの?」
「いや、うちらは別にいいよ。」
「えー、一緒にやろうよー!」
ポイントは、あえて楽しそうに。
そして、”いいからやれ!”ではなく、
"一緒にやろう〜!"というスタンスで。
「まぁ、いいけど。」
乗り気じゃなくても、乗ってくれたらそれでいい。
エアコンの効いているリビングで3人で10:00ピッタリにスタートすることにした。それならタイマーを使うより、テレビ画面に残り時間を大きく表示出来ないかな?
YouTubeで「ポモドーロテクニック」で検索すると、出てくる出てくる。
我が家が使ったのはこちらの動画。
25分の作業タイマーと5分の休憩を4セット。
おしゃれな音楽付き。流しっぱなしでOK。
最高。これで準備万端。
カウントダウンする。
「準備いい!?あと5分でポモドーロするよ!」
そそくさと宿題の準備をする、双子。
「あと1分!」
机にスタンバイ。ゲーム感覚で、意外と乗り気。
「あと10秒!」
動画はご丁寧に、5秒前のカウントダウンからスタートする。
5,4,3,2,1
さぁ、1ポモドーロ目、スタート!!
静かだ。
誰もしゃべらない。最高。仕事がはかどる。
二人も、めっちゃ真剣に宿題をこなす。
これ、いいじゃん!
もっと前からこうすればよかった。
動画内の音楽が変わる。
1ポモドーロの25分間が終わり、5分間の休憩に入った合図だ。その瞬間、
”パタッ”
二人が速攻でパソコンを閉じた。
そして、風のような速さでスマホを手に取り、休み始める。
いや、メリハリがすごいやん。
でもそれがいいのか。これでいいのだ。
あっという間に5分休憩ががおわり、2ポモドーロ目に入る。二人も時間になるとすぐに机に戻り、また集中して勉強し始める。
おお、これは、いいぞ!
私の仕事も進むし、二人の宿題も意外と進んでる。あっという間に2ポモドーロ終了。
たまに慣れてきて小競り合いしたりもするが、
「ほら、集中しよ!」と声をかけると
また静かになる。そして、5分休憩になるとそれぞれ思い思いの休憩を取り、また時間になると勉強を始める。
ホント、もっと前からやれば良かった。
初日の午前は、あっという間に4ポモドーロの2時間が終わり、お昼休みとなった。
結論。
ポモドーロ、とても良かった。
大事なポイントは、3つ。
①強制しない!
思春期の女子に、強制や脅しはもう効かない。
そして、口うるさいと思われたら負け。
あくまで、自らやりたくなるように「提案」だ。もちろんそれでも断られる事も多い。何回も、手を変え品を変えタイミングを変えて提案し続けよう。大丈夫。10,000回だめでヘトヘトになっても、10,001回目は来るって、吉田美和が言ってた。
②楽しげに取り組む!
笑いは大事だ。ゲームみたいにあえて一緒にカウントダウンしたり、あまりのONとOFFのメリハリの違いに、みんなで写真を撮り合って笑ったり。
または、集中が切れてきたら野球部みたいに
「あと少し!あと少し!」「まだまだ行けるよ!!」とわざとらしく声をかけてみたりする。クスッとでも笑えるのが大事だ。
あと最近では「ポモる」という言葉が我が家で流行っている。「あと1ポモでご飯だよ〜」とか、「今日は午後もポモる?」とか。"楽しげに"は、やっぱり大事。
③できれば親も一緒にポモドーロする!
余裕があるなら、親も一緒にポモろう。
最初は一緒にパソコンに向かっていたが、次第に「ママは1ポモ目で洗濯物やっちゃうわ」とか「2ポモ目は買い物行ってくるわ」などでも通用するようになった。動画でタイマー管理してるので、意外と問題なかった。でも、可能であれば、同じ空間で机に向かうとベスト。
という事で、今日も私はポモドーロしている。
今日も事務作業が進む。三女も隣で勉強している。
…え、次女はどうしたかって?
次女は先ほど昼食のあと、
「午後ポモる前にちょっと仮眠とるわ〜」と横になり、
そのまま4ポモ分、起きなかった。
要は、2時間の昼寝。
起きてまず、かき氷食ってた。
そして、のんびりとTVをつけた。
母よ、落ち着け。怒るな。口出すな。見守れ。
まぁ、人はすぐには変わらない。
でも、人を変えずに仕組みを作るんだ。
いきなり全て上手くいくわけじゃないけど、多分少しは改善した。と思う。まだ夏休みは終わってないけど、冬休みもこれで行きたい。
ということで、夏休みの宿題が終わらずに絶望している、そこのキミ。または、キミのうしろでため息をついてる親御さん。
ポモドーロ、試してみて!!
さて、本日は8/16(金)。
来週はじめには、学校スタートだ。
今日は双子は友達の家に遊びに行った。
どうなることやら。
とりあえず、メンタル強く
口を出さずに、見守りたい。