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仕事そのものを創意工夫する

ゲストが一日楽しむための準備をする仕事

人気テーマパークの園内の清掃を行うカストーディアルキャストはメディアでも何度も取り上げられています。ほうきとちりとりを使って清掃を行っている姿はとても美しいです。園内をきれいにするだけでなく、道案内をしたり、ゲストのために写真撮影に協力したり、「カストーディアルアート」というほうきと水で路面に絵を描くことを行ったり。もちろん夜も次の日もテーマパークが開所時とおなじくらいピカピカにしてゲストが一日楽しむための準備を行っています。
彼らがゲストとのコミュニケーションを園内そうじの中で行っている業務は、会社から強制されたのではなくキャスト一人ひとりが「こんなことをしたらゲストが楽しめるのではないか」と創意工夫したことから始まったということです。その工夫はキャスト同士で共有され、今もテーマパークのみどころの一つでもあります。

働いている人自身が仕事にひと手間工夫する

接客業でよくみられるお客様の笑顔のためのひと手間の工夫ですが、
この創意工夫が実は仕事に対する内的報酬に繋がっています。
内的報酬とは簡単に説明すると仕事のやりがいや成長、充実といった精神的なものです。外的報酬は給料、昇格、昇進などといった地位やお金といったものです。
賃金の報酬は多すぎても少なすぎても問題になります。
当然、少なすぎると離職の原因にもなります。
多すぎると不満はでないかといえば、「もっともっと」ときりがないためいつまでたってもしあわせを感じにくくなります。
その反対に内的報酬は多ければ多いほどしあわせを感じるし、パフォーマンスもよくなります。

自分でつくりあげる幸福感

上記のカストーディアルキャストは、園内の清掃といった業務とは形の違うゲストへのコミュニケーションの形をつくりあげています。それと同時に創意工夫をチームと共有してレベルアップに貢献しています。そしてその行動を行ったことで、園内清掃といった仕事に新たな意義を見出しています。
他者から与えられるものの感情は「満足感」につながりますが、満足感は「もっと与えてほしい」ともっともっとになり終わりがありません。その一方でカストーディアルキャストの方々が自分でつくりあげた幸福感は、その人たちがより成果を高めることが確認されています。


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