ブルー・ライト・サッポロ
街の灯りが とてもきれいね……♪
(いしだあゆみ『ブルー・ライト・ヨコハマ』)
いつからだろう。寝る時はガラケーやスマホを手にベッドに入っていた。
深夜に電話をかけてくる彼氏がいたせいだろうか。
それともゲームやSNSにどっぷり浸かっていたせいか。
いや、何年もの睡眠障害(不眠症)で「眠れるまでの長い時間」に耐えられなくなっていたのかもしれない。
昨夜、寝る1時間くらい前からPCを閉じスマホを机に伏せた。
最近は雑音を避けるため常におやすみモードにしているから、急用以外の連絡は来ない。
スマホを持たずに寝るなんて、寝つくまで何をしていたらいいのだろう……。途方に暮れてしまう自分に驚く。
昔はスマホなんてなかったのに。
寝る前の時間、今日のことや明日のこと、楽しいことや悔しいこと、創作のひらめき、色々考えていただろう。
でも今は与えられる情報の海に思考を放棄し、ブルーライトの子守歌に甘えている。底知れぬ寂しさをくすりで宥めるように。
ベッドに入って目を閉じる。
気がついたら朝だった。ひさしぶりにぐっすり眠った気がする。
年のせいか中途覚醒(早朝覚醒)が多くなり、朝まで眠れることはあまりないのに。昨日は体を動かして働いたせいもあるだろうが、寝る前のブルーライトには気をつけたほうがいいのかもしれない。