【人事屋のつぶやきエッセイ】人事ってなんだ?その前に・・・

前回「人事って必要?」を投稿させて頂き、皆様からリアクションを頂戴し感謝・感謝。noteを書くモチベーションも維持できますっ。

さて、自分でも引き続き「自分がやっているこの人事ってやつは何だ?」「若干の必要悪とは思いながら、世の中のお役に立っているのか?」「せめて自分の関わる人達が少しでもハッピーなのか?」と考えていた時に目に入ってきた書籍『シン・人事の大研究』。面白そう!

詳細はこれからじっくり読む予定なのだけれど、な、なんと・・・。その前に、すでに日本の実情をまとめてくださったデータ・白書で既に驚いた。

『人事部大研究』

https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/assets/HR-department.pdf

『人事白書2021』

問題は・・・「時間がない」「予算がない」「上司や同僚からの理解が得られない」「学習方法が見つからない」だと・・・!これは困った!時間が、お金が・・・ないことでなく、”それが問題だと思っている”ことそのものが問題!

人事である前に、どうやら声を大にして言わなければいけないことがある様子。その道のプロとして職業にするのであれば、「時間がない」「お金がない」「上司が理解してくれない」「学習方法がわからない」・・・仮にそうだとしても、「学ぶ」のです。自分をプロにする努力は自分でする。もちろん、上司、先輩、同僚、社員が教えてくれることは山ほどあるけど、自分のキャリアは自分の責任。それは人事も同じこと。

なので、白書のアンケートに回答する時に不思議に思って欲しかった。◯◯がない→しない?って、◯◯は会社とか周囲が△△してくれないからしないの?それでは、一社員が申し出てくるコメントと同じ次元なのだ。まあ、人事も社員といえば、社員なのだが、「人様のことをあーだ、こーだー言わねばならぬ仕事である以上、自分が先に学ぶのは鉄則~マナー~人への敬意」と思っておる次第。「しっかりしよぅ!仲間達よ!後輩達よ!」と叫びそうになった(苦笑)。古い?!厳しい?!

まあ、怒ってばっかりいても説教くさいので、少し経験を共有致しましょう。私の性格的なところ、環境要因も相まっているので、「あぁ、こういう人だからこう考えるんだな」と思ってご参考までに。

●性格的な点:(ほぼ無意識に)人間観察が小さい時から得意/場を読む力がある/勉強・学ぶのが好き/応用力がある/英語ができる/海外に留学した経験がある
●環境要因:人事を初めて経験したのが大手外資系金融機関だったので、海外の人事スタイルがデフォルトだった。→なのでいわゆるニッポンの人事・総務どっぷりな世界はさほど経験していない。むしろ何となく白書に書いてある実情は感じていたので意図的に避けてきた。

なので、まずは「自分のことは自分でしましょう」です。いろんな研修に行きましたが、「自分の学びなので休みだけください。お金は自分で払います。」的にここまで来ました。独立心旺盛すぎると思う方もいるかもしれないけど、「学び」って一生持ち運び可能だし、退職して会社に残る資源ではないので、たとえ業務に関係ある学びだとしても、会社がお金を出す義務があるとも言い切れないでしょ?なので、会社の命令で行きなさいと言われたこと以外は、自分で何が足りないか考えて、自分で探して、自分で行く、仕事で少しでも使ってみる。その繰り返し。

ゆ・え・に・・・

「時間がない」→作りましょう。通勤電車でも、週末数時間でも時間は等しくあります。疲れる仕事でもあるので、楽しめるトピックや実務に直結している事項から始めるとグッド。
「予算がない」
→高い研修でなくとも、いまや情報はほぼ無料。インターネット、YouTube、図書館、古本なんでもあります。
「上司や同僚からの理解が得られない」
→学ぶのに誰かの理解も許可は要りません。本人が知りたいかどうかだけ。
「学習方法が見つからない」
→自分が「困ったな、あれ、何か対応の仕方が分からなかったな・・・」から始めればよいです。そういう意味では、社員や、担当している部署等のマネージャーさん達からの実際の質問が一番の先生です!(もしも、全部答えられたら、「ああ、あの人事の人さすがだなぁ」になるわけです)

あれ・・・人事ってなんだ?を書くまでに辿り着かなかった。
つづきは次回。













この記事が参加している募集