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進学くらぶの思い出②(進学くらぶの大変なところ)

前回の進学くらぶの思い出(進学くらぶのいいところ)の続きです。
前回の記事はこちら

今回は大変だったところとか、我が家でどうやっていたかという話です。

まず前提条件として、我が家の場合、塾に入らなかった理由は子供が望まなかったというのが大きいです。なので、子供が塾の方が好きなら塾に入れてあげるのがベストじゃないかなと思います。
それでも進学くらぶにしたい、せざるを得ない、という方は以下を参考にしてください。


進学くらぶの大変なところ

さて、ここまで大絶賛の進学くらぶだけれど、残念ながら子供と親を選びますね、、

これは進学くらぶに限らず塾通いの熱心な保護者の人でもやっていることだと思うけれど、進学くらぶで勉強させている場合は特に親の関与は絶対必要です。

テストの印刷、送信は最低限の親の仕事

進学くらぶならではの最低限のお仕事としては週テストなどのテストを印刷して問題を解かせてそれをネットで送信することです。

そのため、スキャン機能のあるプリンターは必須です。
我が家で今使っているプリンターは中学受験中としては3台目でエプソンのPX-M6010F。

A3まで印刷できるのが助かるし、自動フィーダーでスキャンできるのでテストのPDF化に非常に助かります。直前期になると過去問のコピーもするので、その時B4両面で自動印刷はかなりの時間の節約(たまに失敗するけど)。
今もですが受験勉強中は1日に最低でも5ページは印刷していたのでかなりの使用頻度。進学くらぶでなくても中学受験にコピー機はマストですね。

計画をたててやらせるのは親の仕事

小学生は自分で計画を立てられないので親が計画を立ててその通りになるように導きます。

1週間の予定、長期休暇中それぞれ何をさせるか予定を立てます。それを元に今日やるべきことをToDoリストにする、計算や漢字、復習ノートなどを毎日コピーをして用意する、テキストに付箋をつけるなど毎晩準備してました。

4年生の時の週間予定表ーこの時はまだ自由時間多し!
こんな感じで毎日ToDoリスト作ってました。リスト全部やったらアニメ見たりゲームしたり遊べる。1日にやらせるちょうどいい量の見極めが難しい。5年までだと練習問題4問でヘトヘトだし、6年夏休みともなるとこのくらいの量でも下手したら数時間で終わらせる。そして足すと怒られる。

共働きなので夏休みや冬休みがちょっときつかった、、
毎日毎日昼間に家で何をやらせるか、どこを復習させるかを見極めて夜の間に印刷したりやらやることリストを作ったりとか大変でした。
量が多すぎるように見えるとやる気がなくなるので、なるべく問題はコピーを取ってプリントの状態で出したりとかしてましたね、、、
夏期講習とかのみ通わせることも考えてましたが、本人が講習行くくらいなら自分一人でやるというのでやってもらいましたよ。

 問題の取捨選択も親がする

どうしても子供の特性や精神年齢によってどの程度の難易度の問題までストーンと理解できるか、というのは違うと感じています。

我が家の場合、5年生くらいから練習問題についてはあまり拘らないことにして(と言っても全くさせないわけではなく何度かやらせてみて理解が難しければ諦める)基本問題やトレーニングの反復に徹していました。
このようにどの問題を反復させるか、諦めるかという取捨選択は親がすべき大事な仕事だと思います。
1週間で1単元✖️4教科仕上げなくてはいけない四谷大塚で時間は有限なので、あまりにも難しい問題に時間や頭のリソースを使うのは効率的ではないし、その時は理解できなくても総合回になってからできるようになったり、6年生になって四科のまとめをやるようになってできるようになったりすることもあります。

間違い直しノートや反復練習用のノートの作成をする

よくある受験ママの本などに書いてあるやつですが、我が家でもやってました。テストで間違えた問題のノート貼り反復用の枠作りなどは親がやり、子供は復習ナビを聴きながら余白に答えを書いていました。
算数に関しては例題・類題、基本問題(右ページのみ)、練習問題などノートに貼り、できない問題は左ページをコピーして反復練習。

左側に問題のコピーを貼る。右側に子供が問題を解く。間違えたりわからないときは解説聞いて答えを書く。Smile中学受験ブログを読んでいたのでハンコ買って解き直しの記録も。

周りに仲間はいないのでメンタルケアも親の仕事

子供が進学くらぶをやっていた時は、周りにそういうことをしているご家庭は一切いなかったので相談する人がいないのが欠点ですかね。
ただ塾でママ友がいても実際のところ助かるのか・・・というとそうでもないことが多いのでは。マウントの取り合いとかめんどくさそうですよね。今は付き合わなくてもネットでいろいろ情報が入ります。

テストを外部で受けてテスト結果の受け取りを塾ですると意外といろんなことを聞けます(そろそろ塾入らないとヤバいよ的な煽りも受けますが)。子供がテストを受けている間に地元の学校の傾向を聞けたり、実際に中学の校長先生の話を聞けることも。

また子供的には塾とは違って一緒に勉強する仲間はいないので、他の子を見て頑張るとかそういうモチベーションの上げ方はできないです。うちの子はたまたま他の子に触発されてやるタイプじゃないのでうまく行きましたが、周りがやらないとやらないタイプのお子さんだと相当のモチベーションがないと無理かも。

6年生になると、進学くらぶでも相談に乗ってくれる先生がつきます(子供ではなく親の相談相手)。本当にたまーに「どんな感じですかー」と電話がかかってきて、「この前のテストの結果が悪くて・・・」とか悩みなど吐露することができます。
ただ、やはり都内の受験には詳しくても田舎の受験には詳しくないので具体的なアドバイスはないですね。一般的な受験生の悩みであれば答えてくれることもあります。
我が家の担当になってくださった先生はとても優しい先生だったので、どちらかというと不安を聞いてもらったという感じですが、藁にも縋りたい直前期なんでとても助かりました。

直前期の子供のメンタルをどうするか、直前期のテストが急に悪かった場合どれくらい本人にいうかなど・・・。また直前期にどの程度の問題を解けるようにするのか、それともできる問題をさせてテンションを上げさせるかなど、子供の様子を見ながら親が決めないといけないです。

この辺は本当に「下克上受験」と同じ葛藤が自分にもありましたね、、この本にはかなり励まされました。

過去問を揃えるのも親の仕事

3・4年生かそれよりも前から受験する可能性の学校の過去問を集めておくというのも塾がないからこその親の仕事です。
過去問は大抵3年か5年分しかないので、3・4年生の頃にメルカリなどで過去のものを買っておき、6年生時に最新のものを買って合わせて10年分揃えるというのがベストです。

それとともに過去問を研究してどんな内容か把握しておくとバッチリですね。「どんな内容が出るのか」ではなく、「どの分野が出ないか」ということを把握するのが役に立ちます(例えば「場合の数」は全く出たことがないとか)。
ネットで検索すると意外と塾が傾向を表にまとめていたりするので調べてみてください。
第一志望になりそうな学校の傾向を把握しておくことはとても大事です。算数だと計算問題のレベルがどれくらいか、何問くらいあるか、頻出問題はあるか。理科や社会は漢字での記入を求めてくるか、年号までの暗記が必要か。国語の漢字はどの程度の難易度で文法や敬語はどが出るか、読解では詩や短歌が出るかなどが分かっていると特に6年生の時効率よく勉強が進みます(5年までは傾向関係なく全部やった方が◎)。

進学くらぶに向いている家庭

子供のモチベーションが高い・ある程度地頭がある

結局のところ、子供にやる気がなければ無理です。
塾なら「とりあえず行け」で行かせれば塾の先生が導いてくださることもあるのかもしれませんが、通信教育ではそうも行かないですからね。

そのほかに、進学くらぶでなくともやっぱり中学受験にある程度の地頭というか理解力の速さ、記憶力、処理能力(問題演習をこなす速度)は必要。1単元を1週間で仕上げるので聞いて理解して問題をコツコツと解けるようにするのはもちろん、理科や社会、漢字も結構な量覚えないといけないのでスケジュールとしてはかなりハードですね。
なので、我が家の場合上の子は何とかついていけましたが、ADHD不注意グレーの下の子はこのスケジュールにはついていけないため進学くらぶは利用していません。

親が協力を厭わないどころかフォローが好きとか勉強が好きなタイプ

子供のモチベーションと同等に大事なのが、親自体がバックアップすることを厭わない気質ですね
たまに子供の精神年齢が高くて自分で勝手に頑張るパターンもあるようですが、それでも完全放置でうまく行くのは全小学生の1%もいないのでは。

前述のように親がした方がいいフォローは多いので、それをするのが嫌じゃない人やむしろ好きな人の方が向いてますね。下克上受験のお父さんや佐藤ママ、他の中学受験ブログとかを見ても結局は好きでやっているのかなという人が多いですね笑
自分も元々理系なのもあり算数のナビを通勤中や風呂の中で見たりして結構楽しんでました笑

夫婦で協力してサポートできる、もしくは専業できる状態にある

あとは家で勉強するので(リビングがお勧め)ご飯終わったらテレビ消すとか、子供が勉強に向けるように家族全員で協力するというのも必要です。この辺りは夫婦で意識共有が必要なところ。

我が家の場合は共働きで、夫婦ともに会社に残業があまりないのでどちらかが定時で帰ったら子供にナビを見せながら(問題とかせながら)ご飯を作る、後から帰ってきた方が丸つけなどするなど夫婦で協力していました。子供にも一応自分一人でやれることを夜の間に用意しておいて、少々何かあっても勉強できるようにしておきました。
また全部一人で見るのは疲れるので夫婦で見る教科を分ける(見ると言っても教えるわけじゃなく問題の丸つけと答えがあればナビ見せてなければ解答見てヒント出すなど)などもしていました。

でもたとえば専業主婦(主夫)の状態であれば、おそらくワンオペでもフォローできるかなと。問題は食事を作るなど勉強すべき時間にやらないといけない作業をどうするかですね。

まとめ

かなり長くなってしまったのですが、我が家でどんなふうに進学くらぶをやっていたかをお伝えしました。

親の自分としては頑張ったのですが、やっぱり小学生、なかなかうまくはいかないです。どうしても色々未熟なので荒馬を乗りこなすような感じですね。

我が子はとにかく不注意がひどくて(問題の読み飛ばし、話途中で早合点、字が汚くて自分で自分の字を見て間違える)しかも面倒くさがり(図を書かない、途中式書かない、暗算したがるのに間違える、問題に線をひかない(「当てはまらないもの」などのところ)、漢字のとめやハネをしっかり書かない)で本当に苦労しました。
かなり注意し続けて、さらにテストで何度も痛い目にもあって受験時にはちょっとは改善しましたが、Bコースから上がることはなかったです。

本当はきちんと図や式を書いたり丁寧にできればポテンシャル的にはCコースなどに上がってもおかしくはなかったんですが、こういうところをきちんとできない(無駄な減点が多い)ところが中学受験においては大きな足枷になりますね、、そしてもしかしたら塾の先生とか家庭教師の先生とか他人に指摘され続ければ改善することもあったのかも、ということも家で親だけが見て中学受験をするデメリットでしょうか

というわけで、どなたかの参考になれば何より。
もしかしたら今度続編として進学くらぶと相性が良かった問題集や別サービスについて書くかもしれません。

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