【リバウンドのメカニズムから紐解く】一度手にしたダイエット成功を手放さない為の3つの秘訣
ダイエット成功を目指す全ての人は、リバウンドと上手く付き合っていかなければなりません。
誰だって一度手にした理想の体重が、いつの間にか元に戻ってしまうのは避けたいところでしょう。
ここでは、科学的根拠の基づきながら、リバウンドしないダイエット方法について、3つのテーマから検討していきたいと思います。
一つ目はカロリー、二つ目は減量スピード、そして三つ目は腸内環境。
ではリバウンドのないような、知的なダイエットを目指していきましょう!
リバウンドしないポイント①|単純さを疑え
長期的な成果を生むダイエットを望むのなら、私たちの体重がカロリーの単純な足し算引き算では成立していないことを認識するべきです。
その理由を、2005年のマウスに行ったある研究から根拠を示しておきましょう。
この研究では、5ヶ月間に渡って、80%にカロリーを制限した食事をマウスに与え続けました。
では減らした分のカロリーはどこへいったのでしょうか?
76%=活動量の減少で補う
22%=安静時代謝の低下で補う
2%=体重減少として表れる
結局のところ、私たちの身体は減らしたカロリー分を別のメカニズムで補おうとするので、単純な計算式は体重には当てはまらないんですね。
リバウンドしないポイント②|スピードを出し過ぎるな
結論から言うと、私たちの身体は極端に体重が減るとリバウンドしやすくなります。
2012年の研究によって、6週間で体重の10%(体重が60キロの人なら1ヶ月半で6キロ)を減量した人調査した結果、エネルギー消費量と基礎代謝量が低下していたことが認められました。
(Ebbeling,C.B,.JAMA(27 Jun 2012) Effects of dietary composition on energy expenditure during weight-loss maintenance.)
メカニズムは以下の通り。
・副腎皮質ホルモンの血中濃度上昇
・甲状腺ホルモンの血中濃度低下
ということで、長期的なダイエット成功を目指すのなら、むしろ短期間にコミットはしない方が良いと言えるのではないでしょうか⁉
リバウンドしないポイント③|腸内環境に着目せよ
ここも結論から。
腸内環境を形作る細菌群の多様性が高い人の方が、ダイエットに成功しやすい上に、リバウンドしにくくなります。
その根拠がこちら。
2013年、MetaHITが行った研究にでは、低カロリー(1200㎉/日)・高タンパク(35%)に食事制限したところ、最も減量の幅が大きく、かつ元の体重に戻りにくかった人は、腸内細菌の多様性が最も豊富だった人たちだと結論付けました。
ま、長期的なダイエット成功を目指すのなら、もはや常識となりつつありますが、自分の腸内に棲みつく何兆匹の微生物たちと良好な関係を結んでおくべきだと言えるでしょう!
まとめ&ラストメッセージ
いかがでしたでしょう?
(もし質問や相談などがあれば気軽にコメ欄に打ち込んで下さい😙)
当然、物事の善悪や良し悪しってのは、目的や文脈や信念によって変化するので、短期間にコミットしたダイエットを完全否定することはできませんよね。
例えば、結婚式や同窓会や婚活などのピンポイントのイベントが目的の場合は特に。
また、一度の成功体験がその後の人生を後押しする励みになれば、仮にリバウンドしたとしても、それも悪くはないのでしょう。
とはいえ、人体のメカニズムから読み解くに、一度手にした理想の体重を長期間手放したくないのなら、むしろ短期間にコミット“しない”方が理に適っているとは言えそうです。
さて私たちの脳は、得られる報酬が未来にある程その価値を過小評価するよう設計されています。
(=時間割引き)
それが故に、今この瞬間の結果に感情を左右されがちです。
しかし同時に、今この瞬間の感情を抑制し、あえてコストを支払い、長期的な成果に向けて合理的な行動を選択できる能力、すなわち理性も、私たちは進化によって獲得してきました。
長期間コンテニュー型ダイエットを目指して、理性を働かせましょう!
では皆さんの健闘を祈っております😎
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